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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第6章 温泉旅館で姫初め〜麗奈の爆弾発言
 琴の演奏が終わった。深々を礼をする美月へ、私と麗奈は惜しみのない拍手を送った。



 琴が片ずけられ、戻ってきた美月にねぎらいの酌をしていると、

「先生。相談があるんです」

 麗奈が口を挟んできた。その少し改まった口調に、そういえばと思い出す。大浴場へ向かう途中で麗奈は私に、相談したいことがあると言っていた。

「相談とは何だい、麗奈」
「それが……」

 言い淀んだ麗奈に、嫌な予感がした。この娘がためらうのは珍しい。美月の親友であっても、麗奈と美月とではまるで性格が違う。奥ゆかしく大人しい美月とは真逆に、麗奈は自ら主張して憚らない。セックスにおいてもだ。己の欲求を肯定し、積極的に行動する。そしてその判断力と行動力を支える知性と美貌を兼ね備えている。

 そんな麗奈がためらっている。
 なぜだ。
 まさか……まさか……好きな男でもできたのか?
 そして私との関係を終わらせたい、とか?

 いや。
 
 もしもそうならば、とっくに私に伝えているはずだ。そしてこの場に彼女が来ることもなかった。大浴場で私と…それもなかったはずだ。

 むう。
 なんだ。
 麗奈よ、なにが言いたいのだ。

「あのね。先生」

 甘く湿った声……上目遣いに私を見るその眼差し……強烈な色香が私を打つ。みるみるうちに股間が固くなる。

「あのね……」
「な、なんだ。言いなさい」

 みっともなくも、声がうわずってしまった私へ、私の愛しい娘はこう言ったのだ。

「先生。わたしね。風俗嬢になろうかなって。いいですか?」

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