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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第7章 温泉旅館で姫初め〜わたし、風俗嬢になりたいんです
彼女が書いた艶っぽい恋愛小説は文壇の賞を受けた。そして商業作家としてデビュー、美人女子大生作家としてもてはやされている。一部の好事家にしか知られていないような官能作家たる私も、麗奈の創作に助言はした。が、微々たるものだ。
「きみの成功はきみ自身の才能のよるものだよ。私の助力など……」
「霧山先生はわたしにこうおっしゃいました。リアルを追及しろと。現実にはありえないような物語世界であろうともリアルを確立しろ、リアルにこだわれと」
「あ、ああ、確かに言った。それが私の持論だから」
キッパリした口調の麗奈に対し、私の返事は歯切れが悪い。次第に話の行方が読めてきたからだ。
嫌な予感がする。というよりも、すでに結論は示されているのだ。
→風俗嬢。
あとはその結論に至る論理を展開するのみ。そして私は言われずとも理解した。
ああ。麗奈よ。
なんということを。
やめてくれ。
「今後の創作において知っておかねばならないものがあり、それを経験することで自分のものにしたいの。霧山先生がおっしゃったように、リアルを追及するために」
「……」
「きみの成功はきみ自身の才能のよるものだよ。私の助力など……」
「霧山先生はわたしにこうおっしゃいました。リアルを追及しろと。現実にはありえないような物語世界であろうともリアルを確立しろ、リアルにこだわれと」
「あ、ああ、確かに言った。それが私の持論だから」
キッパリした口調の麗奈に対し、私の返事は歯切れが悪い。次第に話の行方が読めてきたからだ。
嫌な予感がする。というよりも、すでに結論は示されているのだ。
→風俗嬢。
あとはその結論に至る論理を展開するのみ。そして私は言われずとも理解した。
ああ。麗奈よ。
なんということを。
やめてくれ。
「今後の創作において知っておかねばならないものがあり、それを経験することで自分のものにしたいの。霧山先生がおっしゃったように、リアルを追及するために」
「……」