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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第7章 温泉旅館で姫初め〜わたし、風俗嬢になりたいんです
「それがセックスワークなんです。存在を知っているのにわたしはそのリアルを知らない」
「ああ……麗奈」
「リアルを知らずにそれを書くことも可能です。しかし知らないで書くのと身をもって知ってから書くのでは解像度が違う」
「麗奈……」
「経験するのは不可能ではない。だからわたしは経験したい。自分のためにです」
だめだ、とつぶやく。
許さないと。
理性では麗奈の言い分が正しいと理解した。しかし私の感情はそれを強硬に否定してやまない。
「麗奈。きみは氷見家の娘だ」
「はい」
「由緒ある旧家の令嬢なんだ。それなのに」
「それなのに? 家柄が何ですか? 私の出自が創作に何の関係があるのですか?」
「くっ……」
別の面からのアプローチは失敗した。百パーセント、麗奈が正しい。もしも逆の立場なら私も同じ論理を展開するはずだ。
「ふ、風俗嬢と言ってもいろいろある。どれを経験してみたいのだ」
尋ねた自分の声は、力なく、かすれていた。
「とりあえずデリヘルですね。それから」
「デリヘル……だと」
麗奈から放たれた具体的な名詞にショックを受けた。
だが……。
それから…だと?
「ああ……麗奈」
「リアルを知らずにそれを書くことも可能です。しかし知らないで書くのと身をもって知ってから書くのでは解像度が違う」
「麗奈……」
「経験するのは不可能ではない。だからわたしは経験したい。自分のためにです」
だめだ、とつぶやく。
許さないと。
理性では麗奈の言い分が正しいと理解した。しかし私の感情はそれを強硬に否定してやまない。
「麗奈。きみは氷見家の娘だ」
「はい」
「由緒ある旧家の令嬢なんだ。それなのに」
「それなのに? 家柄が何ですか? 私の出自が創作に何の関係があるのですか?」
「くっ……」
別の面からのアプローチは失敗した。百パーセント、麗奈が正しい。もしも逆の立場なら私も同じ論理を展開するはずだ。
「ふ、風俗嬢と言ってもいろいろある。どれを経験してみたいのだ」
尋ねた自分の声は、力なく、かすれていた。
「とりあえずデリヘルですね。それから」
「デリヘル……だと」
麗奈から放たれた具体的な名詞にショックを受けた。
だが……。
それから…だと?