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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第9章 温泉旅館で〜セックスの余韻のなかで、霧山、官能を考察する
以前にそんなゲームを麗奈から提示され、私は麗奈に負けた。完敗だった。この娘の知性に敗れたのだ。
私に抱かれている女が、また、ふふっと笑った。
「ゲームじゃありません。駆け引きも担保も無し。わたしは先生の意思に従います」
それは、そうか。
そうなのか。
だが、むしろ……困った。
気持ちではノーと言いたい。
この愛しい女を、ほかの男に性奉仕などさせたくない。
だがしかし、もしも私がノーと言ったら、麗奈の可能性の芽を潰すことになる。それはだめだ。
麗奈はゲームではないと言った。
しかし私には、麗奈や美月が慕ってくれ信じてくれているこの霧山に、こんな場合での選択肢はひとつしかない。彼女たちの未来を見据え、その背中を押すこと。それが霧山だ。そうあるべきだ。
そして麗奈は、この美しい女はそれを理解している。私を信じて委ねた。だから私は……。
「自分の信じる道を行きなさい。麗奈。僕はきみの意志を尊重する」
麗奈の肩がピクッと動いた。
「……ありがとうございます」
一瞬、間があった。心なしかその声が固い気がした。気のせいだろう。そしてなぜかこの娘が遠いところへ行ってしまったような気がしたのも、おそらく、私の気のせいに過ぎない。
私に抱かれている女が、また、ふふっと笑った。
「ゲームじゃありません。駆け引きも担保も無し。わたしは先生の意思に従います」
それは、そうか。
そうなのか。
だが、むしろ……困った。
気持ちではノーと言いたい。
この愛しい女を、ほかの男に性奉仕などさせたくない。
だがしかし、もしも私がノーと言ったら、麗奈の可能性の芽を潰すことになる。それはだめだ。
麗奈はゲームではないと言った。
しかし私には、麗奈や美月が慕ってくれ信じてくれているこの霧山に、こんな場合での選択肢はひとつしかない。彼女たちの未来を見据え、その背中を押すこと。それが霧山だ。そうあるべきだ。
そして麗奈は、この美しい女はそれを理解している。私を信じて委ねた。だから私は……。
「自分の信じる道を行きなさい。麗奈。僕はきみの意志を尊重する」
麗奈の肩がピクッと動いた。
「……ありがとうございます」
一瞬、間があった。心なしかその声が固い気がした。気のせいだろう。そしてなぜかこの娘が遠いところへ行ってしまったような気がしたのも、おそらく、私の気のせいに過ぎない。