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第3章 魔　その2 メンツ

その同窓会は2018年6月のジメジメした日に開かれた。

皆それぞれに歳を重ねたのは明白。

白髪頭、シワ、シミ、加齢臭、肥満、病弱、と

35年前とは違う姿であった。

当然の事、人間が加齢をする事で環境は変化していく。

それでも35年の空白はあっという間に時空を埋めて行く。


生徒会で役員していた者、

部活で活躍してた者、

クラスの人気者、

虐められていた者、

ヤンチャしてた者、

思春期を謳歌した者、

有りとあらゆる人間模様も35年も経つと小さな点でしかないようだ。

その中でもこの同窓会を幹事として仕切った者が数人いて

彼らが発起人となりグルチャで集まり仲良しグループを作った。

グループの名前は　「鬼怒衣会」

構成されている人数は20人ほどだ。

生徒会長の横山光一

生徒会書記の山木将徳

横山の参謀の野田

ムードメーカーの女史である尾崎

少し惚けた大野瀬

魔性の色気を醸し出す澤村麻由

クドさが売りの永里

世話好きの田ニ浦

その他、人畜無害の星野、鈴本、仲野、大船、久佐野、笹木、西藤

この15人が中心となってこの同窓生のグループを仕切って行く。


彼らは中学時代をそれぞれに多感に過ごし、

豊かな感情に囲まれながら

育まれたメンツであった。