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Blue
第5章 指示
「全部」

と、指示しました

なぜ全裸になるかなど考えさせない、彼がひれ伏すブルーを身に纏い、
ブルーのマスク越しに、感情のない声で指示をしました

彼は思考を止めたら動きも止まったようで、私の強い目を見ているだけ

私は彼に近づき、頬に手を当て、

「全部」

再び指示をしました

頬に触れた手が、硬直を解いたかのように、彼はボクサーパンツに手をかけ、床に落としました

そして私は彼の目を強く見たまま、彼の股間に手を伸ばし、先端に触れました

もう思考のスイッチが切られた彼は、ピクっと震えただけで立っています

先端からは、さらに汁が溢れ、私の指を濡らしました

そして、彼の目を捉えたまま、ゆっくりブルーのマスクの片側を外し、その指を口もとに寄せ、舌をだし、舐め、指を口に含んで舐めとり、再び彼の頬に手を添えました

「あなたは、私が、私の頭と心とカラダの闇を埋めるために、これから私の言われた通りに従うの」

「もちろん、あなたのカラダを傷つけたり、あなたの生活を壊したり、学業の妨げをしたり、普段の生活を束縛したりはしない」

「ただ、時間の許す時は、この部屋に来て、私に、あなたの時間とカラダを預けるの」

「あなたの眠っている何かを開発するかもしれないけど、それはあなたにとって、プラスになると信じてほしいの」


「わかった?」

彼の目からは、また涙が溢れた
何の涙か、私は考えないことにしました

悲しさや不安や恐怖から出た涙ではないことは、ずっと合わせ続けた目で理解できていました

そして彼は、

「はい」

と誓いの返事をしました

そして、再び涙を流し、私の指を涙で濡らし、私はまた舐めとりました

「あなたが、いつか、フェルメールのように私を描けるようになるまで、あなたは、私に従うの」

そう言って、彼の口ぴるに、私の唾液がついた親指で触れました
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