この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Blue
第3章 ブルーのアルピーヌ
日比谷公園の地下駐車場の階段を降り、ずっと振り返らずにクルマに向かい、

「乗って」

と声をかけ、鍵穴にカギを差しドアを開け乗り込み、中から助手席のドアを開きました。

クルマ好きだった父が持っていた3台のうち、処分しないで私が乗ることにした私より3歳年上のブルーのアルピーヌ
父の馴染みだった整備工場で、ずっとしっかりメンテナンスを続けていますから、キーを回すと30代の元気が有り余った気持ち良い音で、背中に積んだV6エンジンが目覚めます
地下駐車場なので、カパッと開くリトラクタブルライトを点灯します

スロープを上がって左折し、日比谷公園をぐるっと回り、愛宕山を過ぎても、私も彼も何も話さず、彼は景色よりも、マニュアルシフトを操作する、私のブルーのネイルの左手を見ていました

東京プリンス前を右折したところで、

「ほら、東京タワー」

と右上を指差すと、思わず、わぁ、という声が出ました
無口なのに、東京タワーに声を出すので

「キミはどこから来たの?」

行き先も何も話さず、ただ「もっと見られてあげる」とクルマに乗せられた若者に、いきなり尋ねました

「信州、安曇野です」

おおよその位置はわかるけど、学生の頃大勢で白馬にスノボに行った帰りに、私と女友達は、水玉で有名なアーチストの作品がある松本の美術館に寄って、特急あずさで帰るために通ってもらった記憶がある程度でした
/30ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ