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心の中のガラスは砕けて散った
第7章 7月
水曜日

和彦はファミレスの駐車場に車を止め
車の中から店内を窺った、大きなガラスの向こうで
長い髪を後ろで纏めた早紀が、店内に居るのを見て
車を降り、店内に、案内されたカウンター席で
ランチを頼み、出された珈琲を一口飲んで
ポケットから煙草を取り出し、火を付けた

薄紫の紫煙が指先から立ち上り、和彦は
早紀の姿を目で追う、和彦に気が付かない
早紀は、独楽鼠の様に店内を回り、
入口から入って来る客を案内し
レジで手早く会計を済ませ、客席に伺い
オーダーを取っていた

にこやかな笑みを浮かべ、楽しそうに動く姿
20代前半に見える容姿は、二人の子供を持つ
母親には見えない 働く早紀の姿に
和彦は月曜の夜の 電話を思い出す

「・・・・・ 町内会長の成田ですが、奥様は? 」

少しの沈黙の後、取りつく様に言って来た男の声
和彦の差し出す受話器を受け取った 早紀の困惑した顔
早紀が受け取り 電話機を持ち上げ和彦から
離れた処で、小声で会話を交わしていた
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