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心の中のガラスは砕けて散った
第7章 7月
9時半過ぎに帰って来た妻の服装を見て
間違いない 確信が その夜の早紀の痴態を
見て 与えられた喪失感と 浮気の確信
受話器から聞こえてきた 男の声

ーー 浮気相手は 町内会長?ーー

ーー 浮気を 許せるか?  ーー

ーー 離婚? 子供の親権は? ーー

ーー 離婚した後の生活は? ーー

ーー 早紀は これから どうしたい? ーー

ーー やり直す事は? ーー

その日 和彦は午後の商談の間も 早紀の
事が頭の中、浮かび上がり 何時もの熱量の
無いトークは 顧客に二の足を踏ませてしまった
成果の無いまま 自宅に戻り、駐車場から
2階の自分達の部屋を見上げ、深い溜息を吐き出し
エントランスのガラス戸の中へ

「 お帰りなさい 」
長い髪を揺らせ、早紀がいつも通り声を掛けて来る
忸怩とした、思いのまま 返事を返し リビングの
テーブルに座った

「 子供達は? 」

「 二人でお風呂に入って、もう寝てるは 」
和彦の前に 冷えた缶ビールを差し出し乍ら
笑顔を出して顔を覗き込んで来た
プルトップを引き 一口喉奥へ、何時も以上の
苦みに顔を顰め、二口三口と喉の中流し込んだ

「 明後日の夜 忙しい? 」
早紀が伺うように、顔を見て来る

「 7時に アポ1件 有るけど、何で? 」

「 お仕事か・・・ 」
テーブルに両手を乗せ、俯き考えていた早紀が
顔を上げ

「 金曜日、7時から町内会の集まりなの、
  2時間位だから 子供達二人で大丈夫だと
  思うけど 和ちゃん 早く帰って来れる? 」
和彦は町内会と聞き、騒めく心を押さえ

「 分かった 出来るだけ早く帰るから 」





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