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心の中のガラスは砕けて散った
第7章 7月
光沢の有る黒い生地 四本の紐の間に 
申し訳程度の黒い布、その股間の黒い布に 
白い澱の様な物が 和彦は黒い紐パンを
広げ、股間に付着している白い澱を見続け
黙ってタオルに包み洗濯機の底へ戻し
寝室に入り 早紀が来るのを待った 

「 乾かすの大変、髪切っても 良い 」

30分程して 髪をタオルで巻いた早紀が
ベッドに腰かけタオルで髪を拭き、
和彦に聞いて来る

横に成って、目を閉じていた和彦は起き上がり
早紀に冷たい視線を送り、目を合わせた早紀の
目が揺らいだ

「 好きにしたら 」

和彦は投げやりに答え、またベッドに
横に成り目を閉じ 髪を拭いていた
早紀が和彦を見下ろし
ムッとした雰囲気を漂わせ、
早紀は立ち上がり浴室に

ドライヤーの音が聞こえ 15分程して
寝室のドアが開き 明かりが落ちて、
和彦の隣に早紀が入って来た

暗い部屋の中 和彦は暗い天井を見つめ
隣で寝ている 早紀が起きている気配に
手を伸ばし 頭の下に手を入れた

早紀が体を和彦に預けて来る パジャマのボタンに
手を掛けた時、早紀の手が和彦の手を押さえ

・・・ 今日は ・・・
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