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心の中のガラスは砕けて散った
第3章 依頼
翌日 
藤堂は近藤の自宅玄関の見える場所にスーツで立ち
近藤の自宅から子供が二人玄関から出た後を一人の婦人が
藤堂は姿を見て、歩き始め 由美が玄関のカギを締め
子供達と玄関の前で別れ歩く後ろを藤堂は距離を取り
後を付いてバス停に並んだ 人に押されバスの後部に立ち
由美を見るが吊革に掴まり目を閉じていた
バスの後ろをスクーターに乗った桃花が追走してくる
もし駅前で、由美が送迎バスに乗らなかった時の対応だった
最初の週変化は無く、藤堂は朝晩の尾行を続け
伝手を頼って、近藤の自宅へ掛かって来る 着信履歴を
昼間事務所で眺め 桃花が珈琲を藤堂の前に置いた

「 オーナーが挨拶してくれましたよ 」
ショートカットのボーイッシュな顔が覗き込んでくる

「 1か月分先払いしたからな 」
桃花の入れて呉れたカップを口に運び 着信履歴を眺めていると

「 所長、それは? 」

「 近藤さんの家の、着信履歴去年の9月からの分 」

「 11月から、公衆電話からの着信多いですね 
それも、夜の7時過ぎ 」
桃花は藤堂が広げている 着信履歴を見て言って来た
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