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心の中のガラスは砕けて散った
第3章 依頼
藤堂の事務所を出た靖之は自宅の駐車場へ車を止め
1週間ぶりの自宅の玄関を開けた

「 おかえりなさい 」
走る足音と共に 小学校1年に成った詩音が
笑顔で抱き着いて来た、詩音を抱き上げリビングへ
長男が笑顔を見せ、キッチンで夕飯を用意している
由美が笑顔を見せ

「 お疲れ様、お帰りなさい 」
靖之の傍に近寄り、脱いだスーツを受け取り
寝室へ入って行った、靖之も後を付いて寝室へ入り
手に持った二つのコンセントをベッド脇の
サイドボードの上に置き、ズボンを脱いでいく
由美の差し出す普段着に着替え始め、由美は
リビングへ戻って行った、寝室の入り口下に有る
コンセントに二口コンセントを一つ嵌め込み
枕元の携帯充電器のコードを差し込んで、
携帯に繋ぎ、携帯を枕元に置いた 

ダイニングテーブルの椅子に座ると、詩音が嬉しそうに
膝の上に乗って来る、由美はそれを見て微笑み
テーブルに夕食が並んだ、家族4人の夕食が始まった
詩音が嬉しそうに大皿に盛られた揚げ物に手を伸ばし
由美が慈しむ目で詩音を見つめ、当たり前の
夕食の風景、康之は由美の眼差しを見て、自分の
思い過ごし、藤堂への依頼・・・・・
早まったかと、少し後悔していた
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