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心の中のガラスは砕けて散った
第3章 依頼

夕方18時
陽の暮れた住宅街 近藤の家の前に白い中古車が止まった
車から降りた藤堂は回りを見回して、通行人の居ないのを
確認して 肩から下げたバックを持ち直し
運転席に座る桃花に手を振り
近藤邸の真向かいの空き家の庭の中へと入って行った
庭先に腰を降ろし、バックのチャックを開け
イヤホンを取り出して耳に当て、受信機から聞こえて来る、
近藤邸の物音に耳を澄ました
テレビからアニメのテーマソングが流れ、子供達の声が
聞こえてくる
真冬の凍てつく冷気が藤堂の体を覆う
事務所を出る前に出来る限りの防寒対策と 厚手の下着
靴下、ホッカイロを下着の上から何枚も張り
近藤邸に向かう車の中で 少し汗ばんだ体も
庭先に蹲り、盗聴を始めた僅かな時間に足元から
体を冷やして来た 凍てつく庭先に蹲る耳に突然
甲高い電話の呼び出し音が
・・・もしもし あなた うん 変わりないよ・・
・・・ うん 大丈夫、 貴方もね ・・・・・
・・・ おやすみなさい ・・・・・・
陽の暮れた住宅街 近藤の家の前に白い中古車が止まった
車から降りた藤堂は回りを見回して、通行人の居ないのを
確認して 肩から下げたバックを持ち直し
運転席に座る桃花に手を振り
近藤邸の真向かいの空き家の庭の中へと入って行った
庭先に腰を降ろし、バックのチャックを開け
イヤホンを取り出して耳に当て、受信機から聞こえて来る、
近藤邸の物音に耳を澄ました
テレビからアニメのテーマソングが流れ、子供達の声が
聞こえてくる
真冬の凍てつく冷気が藤堂の体を覆う
事務所を出る前に出来る限りの防寒対策と 厚手の下着
靴下、ホッカイロを下着の上から何枚も張り
近藤邸に向かう車の中で 少し汗ばんだ体も
庭先に蹲り、盗聴を始めた僅かな時間に足元から
体を冷やして来た 凍てつく庭先に蹲る耳に突然
甲高い電話の呼び出し音が
・・・もしもし あなた うん 変わりないよ・・
・・・ うん 大丈夫、 貴方もね ・・・・・
・・・ おやすみなさい ・・・・・・

