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心の中のガラスは砕けて散った
第4章 第2部 早紀

靖之は立ち上がり、ドアを開けお茶を運んできた
事務員を中に入れ、入れ違いに応接室を出て行った
お茶を持つ事務員が困惑した表情で、人事部長に
視線を送り、手を振る姿に、持っていたお盆を持ち
応接室を出て行った
沈黙の時間が流れ、人事部長が森川を見て
「 今日は帰りなさい 明後日、処分を言い渡すから 」
言い残すと、扉を開け大柄な姿が応接室から消えた
3月17日朝 康二は玄関前のボードを見て 表情を変えず
心の中で、ガッツポーズをしていた
ーー成田 康二ーー
4月1日付けで 生産部
班長を命ず
3月15日発令の掲示板で
班長の森川が不祥事で班長から格下げに成り
康二が現場の指揮を任され 班長代理として勤務していた
森川は朝礼の席で 指示を出す姿を忌々しそうに眺め
事あるごとに反発して 職場を乱す存在に成っていた
康二は身から出た錆だろうと 心の中では罵っていたが
長年勤めて来た森川の指摘に 返す事の出来ない
自分に腹を立てる時も有った
森川の処遇が見当たらない事に 一抹の不安を覚えながら
自分の任されたラインへ 向かう
事務員を中に入れ、入れ違いに応接室を出て行った
お茶を持つ事務員が困惑した表情で、人事部長に
視線を送り、手を振る姿に、持っていたお盆を持ち
応接室を出て行った
沈黙の時間が流れ、人事部長が森川を見て
「 今日は帰りなさい 明後日、処分を言い渡すから 」
言い残すと、扉を開け大柄な姿が応接室から消えた
3月17日朝 康二は玄関前のボードを見て 表情を変えず
心の中で、ガッツポーズをしていた
ーー成田 康二ーー
4月1日付けで 生産部
班長を命ず
3月15日発令の掲示板で
班長の森川が不祥事で班長から格下げに成り
康二が現場の指揮を任され 班長代理として勤務していた
森川は朝礼の席で 指示を出す姿を忌々しそうに眺め
事あるごとに反発して 職場を乱す存在に成っていた
康二は身から出た錆だろうと 心の中では罵っていたが
長年勤めて来た森川の指摘に 返す事の出来ない
自分に腹を立てる時も有った
森川の処遇が見当たらない事に 一抹の不安を覚えながら
自分の任されたラインへ 向かう

