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心の中のガラスは砕けて散った
第4章 第2部 早紀

3月21日 金曜日
「 行って来るね 」
仕事から帰った康二は 集会場へ向かった
月に2回の町内会 康二は家を購入した時から
参加していた 肌寒い集会場の前に有る桜の枝に
小さな緑の膨らみを見て 集会場の中へと
入って行った、何時も顔馴染みの顔に頭を下げ
長テーブルの隅に 髪の長い小柄な女子大生の
姿に違和感を 10人のメンバーが集まり
定例の町内会会長の挨拶から始まった
幾つかの連絡事項の後 会長が口を開く
「 私も1年 皆さまのお陰で、会長を
無事勤める事が出来ました
来年度は1丁目に成ります 」
並んだ参加者からまばらな拍手の後
会長が 康二を手招きして 自分の隣に座らせ
「 来年度は 成田さんに 町内会会長を
お願いしたいと、皆さま異論は御座いませんね 」
康二の背中に手を当て 皆を見渡す
「 異議なし!! 」
隅に座って居た、赤ら顔のバイク屋の親父の声に
釣られ、皆の拍手が湧き起こり 康二は戸惑いの
表情のまま 頭を下げた
「 行って来るね 」
仕事から帰った康二は 集会場へ向かった
月に2回の町内会 康二は家を購入した時から
参加していた 肌寒い集会場の前に有る桜の枝に
小さな緑の膨らみを見て 集会場の中へと
入って行った、何時も顔馴染みの顔に頭を下げ
長テーブルの隅に 髪の長い小柄な女子大生の
姿に違和感を 10人のメンバーが集まり
定例の町内会会長の挨拶から始まった
幾つかの連絡事項の後 会長が口を開く
「 私も1年 皆さまのお陰で、会長を
無事勤める事が出来ました
来年度は1丁目に成ります 」
並んだ参加者からまばらな拍手の後
会長が 康二を手招きして 自分の隣に座らせ
「 来年度は 成田さんに 町内会会長を
お願いしたいと、皆さま異論は御座いませんね 」
康二の背中に手を当て 皆を見渡す
「 異議なし!! 」
隅に座って居た、赤ら顔のバイク屋の親父の声に
釣られ、皆の拍手が湧き起こり 康二は戸惑いの
表情のまま 頭を下げた

