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心の中のガラスは砕けて散った
第4章 第2部 早紀

夕飯を終えた康二は 大学ノートと子機を抱え
綾乃に子機を持ち上げ TVを見ていた綾乃が頷くのを見て
寝室へ入り 綾乃が持って来た生徒の名簿を広げ
指先で名前を追い、目当ての名前を見つけ
子機のプッシュボタンを押した
何度かの呼び出し音が聞こえ、康二の手が
汗ばんで来る、
・・・ 金曜日の出席の確認 ・・・
言い訳で自分を誤魔化して、名簿の中から早紀の
自宅を探し、震える指でボタンを押していた
「 はい! 山田です 」
6度目のコールの後、少し幼い声の早紀が出た
「 町内会会長の成田です 」
平静を装って名前を告げ
「 今週の金曜の 町内会の集まり
大丈夫でしょうか? 」
康二は 出欠の確認の電話と 自分に言い聞かせ
「 ご主人様でも 大丈夫ですが 」
「 大丈夫ですよ、私が出ます、主人
家の事なんて・・・ 」
諦めた様に小さな声が、聞こえて来る
「 金曜、集会場でお待ちしてます 」
早紀と、会話したい気持ちを抑え、康二は
通話を終わらせた
綾乃に子機を持ち上げ TVを見ていた綾乃が頷くのを見て
寝室へ入り 綾乃が持って来た生徒の名簿を広げ
指先で名前を追い、目当ての名前を見つけ
子機のプッシュボタンを押した
何度かの呼び出し音が聞こえ、康二の手が
汗ばんで来る、
・・・ 金曜日の出席の確認 ・・・
言い訳で自分を誤魔化して、名簿の中から早紀の
自宅を探し、震える指でボタンを押していた
「 はい! 山田です 」
6度目のコールの後、少し幼い声の早紀が出た
「 町内会会長の成田です 」
平静を装って名前を告げ
「 今週の金曜の 町内会の集まり
大丈夫でしょうか? 」
康二は 出欠の確認の電話と 自分に言い聞かせ
「 ご主人様でも 大丈夫ですが 」
「 大丈夫ですよ、私が出ます、主人
家の事なんて・・・ 」
諦めた様に小さな声が、聞こえて来る
「 金曜、集会場でお待ちしてます 」
早紀と、会話したい気持ちを抑え、康二は
通話を終わらせた

