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心の中のガラスは砕けて散った
第4章 第2部 早紀

金曜、桜も花が散り緑の小さな葉で覆われ
何時もの町内会の集まり、並んでいる人達の顔を見て
話を進めて行く、議題は8月の夏祭り、10月の町内会旅行
夏祭りは例年通りだが、2年置きの町内会旅行、
5月中に行き先を決める事と成った
中央の席に座り、皆の意見を聞き
気が付くと幼顔の早紀に視線を送っていた
大きな目が、康二を捕らえ、慌てて視線を外して
会議の討論を纏め、皆の同意を得て、康二は姿勢を正し
「4月の集会を終わらせます、次は5月の2日、6時から
ご苦労様でした 」
集会場の鍵を掛け終わった、康二を二人の主婦が待ち、
並んで自宅へ向かって歩き、何時もの曲がり角で、篠崎が
「 お疲れさまでした 」
早紀と並んで歩き、取り留めの無い話を交わし
「 私はここで 」
早紀が見上げるように、康二を大きな瞳が見つめて来た
「 お疲れ様、また電話入れても? 」
康二は小柄な早紀を見下ろして聞いた
早紀が笑顔で、
「 夜は、子供達と留守番、大丈夫ですよ 」
照れた様な顔で、舌を出し、背中を向けて長い髪を揺らせ
スキップする様に路地の奥へ消えて行った
何時もの町内会の集まり、並んでいる人達の顔を見て
話を進めて行く、議題は8月の夏祭り、10月の町内会旅行
夏祭りは例年通りだが、2年置きの町内会旅行、
5月中に行き先を決める事と成った
中央の席に座り、皆の意見を聞き
気が付くと幼顔の早紀に視線を送っていた
大きな目が、康二を捕らえ、慌てて視線を外して
会議の討論を纏め、皆の同意を得て、康二は姿勢を正し
「4月の集会を終わらせます、次は5月の2日、6時から
ご苦労様でした 」
集会場の鍵を掛け終わった、康二を二人の主婦が待ち、
並んで自宅へ向かって歩き、何時もの曲がり角で、篠崎が
「 お疲れさまでした 」
早紀と並んで歩き、取り留めの無い話を交わし
「 私はここで 」
早紀が見上げるように、康二を大きな瞳が見つめて来た
「 お疲れ様、また電話入れても? 」
康二は小柄な早紀を見下ろして聞いた
早紀が笑顔で、
「 夜は、子供達と留守番、大丈夫ですよ 」
照れた様な顔で、舌を出し、背中を向けて長い髪を揺らせ
スキップする様に路地の奥へ消えて行った

