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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第3章 謀殺
「らしい。現場検証があるらしいから」

龍平が答えると、頷く早苗。そこに、診療所の江副医師がやってきました。

「グランドにドクターヘリが到着する予定になっています」

この島の網元で氏子総代でもある有力者の澤村龍平に伝えて、倒れている二人の様子を確認しました。江副医師は、60歳代後半。総合医療センターを退職して、島の診療所を任されている感じの医師。専門は整形外科。島の年寄りの頼みの綱という感じの意思だったが、整形外科だけに、人の死を見届けることに長けている感じではなかった。

脈を診て、医療用ライトで眼球の様子などを確認した江副医師。

「お二人とも亡くなっています。死因は、解剖しないとわかりませんが、鍋を食べていて倒れたということでしょうか?」

大きく首を振って、訊いた。

「多分、そうだと思います。わたしが出かける時には、鍋の様子を見ながら、見送っていましたから」

早苗が話す。

「鍋の中身は?」

江副医師が確認する。

「フグです。歳暮に送って来たフグ鍋セットです」

満穂子が答えながら、キッチンに移動して、フグ鍋セットが入っていた箱を持ってきた。そこには江副医師も知っている有名店の名前が記載されていて、フグ鍋の写真が印刷されていた。

「こんな有名店のフグ鍋セットで毒に当たるとは考えにくいが・・・」

仙道壮一は、やはり・・・と、思ったものの黙っていた。そこに駐在所の神崎警部補が駆け込んできた。

「おそなりました。とりあえず、皆さん、この部屋から出てください」

指示すると、江副医師に、

「死因は?」

と、性急に訊く神崎警部補。

「フグ鍋を食べていたということなのですが、ここのフグ鍋セットです」

説明する江副医師。頷く神崎警部補。

「有名店だが、ミスがないとは言い切れない。フグ鍋セットのフグの毒に当たった可能性もあるな」

独り言のように話す神崎警部補。

「とはいえ、致死量となると、稀ですよ」

神崎警部補の顔を見て、江副医師が話す。

「わかっているよ。でも、稀でもあることだからね。司法解剖すれば、わかるだろう。あと、可能性があるのは、焦げているところから見ても、一酸化炭素中毒だな」

神崎警部補が話す。

「それもあると思います。玄関を開けたことで換気された可能性もありますからね」

頷きながら江副医師が答えた。
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