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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第3章 謀殺
「現場検証は?」

神崎警部補に訊く江副医師。

「県警本部から鑑識班がヘリで来ます」

「そうだ。総合医療センターのヘリを止めないと」

江副医師がスマートフォンを取り出して、連絡をし始めた。運動公園にはヘリが数機は駐機できるスペースはあるが、二人が死んでいることがハッキリした以上、ドクターヘリの必要はない。慌てて、江副医師が、

「死亡を確認しました。ドクターヘリの必要はありません」

と、やり取りをしていた。その言葉で、初めて死亡したということを理解したらしい満穂子が、純俊に縋り付こうと這って行こうとして、神崎警部補に止められた。

「亡くなっているのですか?まだ、体温が」

と言いかけたが、

「死んで直ぐは体温があります。脈も心拍も止まっています」

と、神崎警部補が冷静に説明した。立ったまま、夫を見下ろしている早苗。

「江副医師。ドクターヘリに来てもらってください。司法解剖の必要があります」

神崎警部補が話した。江副医師が、

「ちょっと待ってください」

と、通話を保留して、確認した。

「司法解剖が必要ですから、そのまま、ドクターヘリに来てもらってください。もしくは、一旦戻って医師だけ下ろしてでも結構です。鑑識班のヘリだと遺体は運べませんから」

神崎警部補が説明した。

「なるほど」

と、答えた江副医師が、

「警察の判断では司法解剖が必要みたいだ。そう、事件性があるということだと思う。行政解剖じゃない。司法解剖だ。だから、ヘリは必要だそうだ」

総合医療センターの担当者とやり取りしている内容が静まり返った建物内に響いた。

「第一発見者は、どなたですか?」

と、神崎警部補が聴き取りを始めた。

「わたしです」

早苗が手を挙げた。

「防犯委員の皆さんと、屯所から、神社に戻って来て、いつもは深夜になると消す灯篭の灯りが点いたままになっていたので、澤村龍平さんが不審に思って、みんなで一緒に玄関から入りました。皆さんに待っていただいて、わたしが奥の様子を見に行くと、この状況でした」

早苗が説明する。聞いていた澤村龍平や翔平、仙道壮一が頷いた。

「母さんに続いて、俺と、純茂がここに来たんです」

純孝が母の説明を補足するように話した。神崎警部補がそれを書き留めていた。
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