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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
純英と純俊がいなくなった深堀家。

喪を発し、神式による葬儀が年末の慌ただしいなか、12月30日に、島を挙げて執り行われた。

その後、年末年始の行事の中止を宣言した。特に異論はどこからも出ず、新年の祭礼のない、服喪の静かな年末年始になることになった。

神社の運営と、今後を話し合うことになった。

氏子総代の澤村龍平が取り仕切った。網元としての人望もあり、氏子総代としても何事にも冷静で平等、公平、公正を旨とする龍平。

早苗とその子である純孝、純茂。

満穂子とその子である純貞、純恋。

嫡流ということであれば、次代は、純貞。しかし、小学一年生で宮司は務まらない。

順当にいけば、純孝か純茂が継ぐしかない。と言ってもどちらも大学生だ。

女宮司ということも考えないではないが・・・。

一応、早苗は宮司の妻として、講習を受けて神職になる資格を得ていた。また、満穂子も、結婚前提で進学したため、大学で神道を学び、早苗が一番下の階位であるのに比べ、上の階位を得ていた。

女宮司は少ないとはいえ、いないわけではない。

早苗は、佐志茂、仙道壮一と、過去の一時期、関係があった。

氏子総代は佐志茂。若手を仕切っているのは、仙道壮一。二人の支援があれば、早苗が女宮司として仕切ることは可能。

それに比べて、満穂子には、佐志茂の息子、悟と、そして、西郷翔太の二人。小学校時代の同級生。二人にとって満穂子は憧れの存在だとはいえ、二人は若い。まして、悟は茂の息子で、父に逆らえるかと言われれば、無理。

《早苗に有利な条件》

・氏子総代の佐志茂と若手のリーダー格の仙道壮一が味方。
・息子二人が成人している。
・茂を味方につけることで、息子の悟を抑え込める。
・社家に入って22年。10年の満穂子の2倍以上。

《満穂子に有利な条件》

・息子が直系。
・位階が早苗より上。

そんな状況でした。

龍平は慌てて決めることをせず、

「まずは、喪中ということで、神事は行わないことにする」

と、皆が集まった席で発言した。それに異存のあるものはおらず、そのまま決した。

「喪中の間に、宮司をどうするかは、話し合いで決めることにしよう」

と、いう龍平の意見にも異論は出ず、とりあえず、宮司は空位。神事も喪中はしないと決めて、散会した。
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