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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
「それだけは・・・」

母の声が聞こえた。

「だったら、AVで稼ぐしかないんだよ。5000万!」

男の声が聞こえた。

「あとは、ここでいいかどうかだ。近所にバレるのが嫌なら、移動するが、どうする?」

男の声が聞こえた。母が頷いたのか、

「そうか。じゃあ、車を回すから用意をして乗るんだ。下手なことをしたら、娘は連れて行くからな」

と、男が言って、わたしを縛っている紐を掴んだ。

「わかりました」

と、母の声がした。

「シンヤ。コインパーキングに止めたバンを取ってきて、前に付けろ」

男の声がして、誰かが出て行く気配があった。数分後、エンジン音がして、

「オバサン、さあ、行こうか。セイジ。娘を担いで乗せろ」

男が指示していた。

「娘はここに・・・」

母が男に懇願している声が聞こえた。

「バカ言え、ここに残したら、オバサンがいないことに気が付いて警察に連絡するだろ。素直にオバサンが協力して、稼ぎが入ったら、オバサンも娘も解放するさ」

男の声がしている間に、わたしは担ぎ上げられた。全身の力を抜いて、気絶しているフリを続けた。

男たちが母に拘ったのは、たぶん、ナイスバディだったから。わたしも遺伝しているからわかるけど、胸が大きくて、尻も大きい。でも、ウエストが細いという、所謂、ボンキュッボン体型。

それに、美人だった。学生時代は、ミス〇〇〇とか大学の学祭で美人コンテストとかでグランプリだとかだったらしい。娘から見ても、そういう意味では自慢の母だった。

今、生きていれば、75歳。死んだ純英と同じ年齢。わたしの父も同じ年齢のはず。

母とわたしを乗せたバンが自宅を離れたのは、そのあとすぐだった。

向かった先は、わからなかった。

「どこまでいくつもり?」

母の声が聞こえていた。男は、

「房総半島」

とだけ答えていたけど、本当かどうかはわからなかった。
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