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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
「本当に、その、アレするんですか?」
母が訊いた。ドラマ仕立てということで抵抗感が少し減っている感じがしたけど、やはりセックスには抵抗があるのは、わかった。
「俺じゃ、ダメ?」
シュンが訊いていた。
「誰だからというわけではなくて・・・」
母はためらっていた、たぶん、父への・・・。
「お前らを捨てた旦那への義理立てなら不要だと思うぜ」
リーダー格の男が話した。わたしもそれは思った。ただ、母の貞操観念というものもあるから、義理立てだけではないし、好きでもない男に抱かれるなんて嫌だろうと思った。
でも、タイプこそ違え、この五人は、揃ってガタイもいいし、こんな状況でも紳士的だった。絶対的優位な状況だから余裕があったのかもしれないけど、無理やりとか、脅したりということはなかったから。
母は、わたしと違って、朝の状況がわかっていないのかもしれないと思ったけど、リーダー格の男がその辺りを話し始めた。
「わかっているかどうか知らないが、旦那は朝早く出て行っただろう」
「お前や娘を捨てて」
「自分だけ助かろうしたんだよ」
「俺たちが来るのを予感して逃げ出したんだ」
「家族なら、一緒に逃げるべきだ。それをしなかったのはなぜか、わかるか」
「旦那には、お前や娘より大事なものがあったのさ」
「俺たちの雇い主が反社だと上に報告したから、融資が取り消され、俺たちがやって来たわけだが、旦那は、取り消される前に融資実行した金も、俺たちの雇い主に渡していないんだ。要するに持ち逃げした金があるということさ」
「融資が取り消されたのは5000万」
「そして、融資実行されているのに、雇い主にわたっていない金が5000万。計1億円」
「旦那は5000万を持ってどこかへ消えた。行内ことだからわからないが、もしかしたら、融資が取り消された金も持って逃げているかもしれない」
「どこへ行ったんだろうな?家族を残して・・・」
沈黙があって、リーダー格の男は、結論を言った。
「女のところだよ。愛人を連れて、逃げたのさ」
母の呻(うめ)くような声が聞こえた。父が・・・。わたしも唖然とした。でも、高校生のわたしでも思い当たる節はあった。当然、母は思い当たったはず・・・。
母が訊いた。ドラマ仕立てということで抵抗感が少し減っている感じがしたけど、やはりセックスには抵抗があるのは、わかった。
「俺じゃ、ダメ?」
シュンが訊いていた。
「誰だからというわけではなくて・・・」
母はためらっていた、たぶん、父への・・・。
「お前らを捨てた旦那への義理立てなら不要だと思うぜ」
リーダー格の男が話した。わたしもそれは思った。ただ、母の貞操観念というものもあるから、義理立てだけではないし、好きでもない男に抱かれるなんて嫌だろうと思った。
でも、タイプこそ違え、この五人は、揃ってガタイもいいし、こんな状況でも紳士的だった。絶対的優位な状況だから余裕があったのかもしれないけど、無理やりとか、脅したりということはなかったから。
母は、わたしと違って、朝の状況がわかっていないのかもしれないと思ったけど、リーダー格の男がその辺りを話し始めた。
「わかっているかどうか知らないが、旦那は朝早く出て行っただろう」
「お前や娘を捨てて」
「自分だけ助かろうしたんだよ」
「俺たちが来るのを予感して逃げ出したんだ」
「家族なら、一緒に逃げるべきだ。それをしなかったのはなぜか、わかるか」
「旦那には、お前や娘より大事なものがあったのさ」
「俺たちの雇い主が反社だと上に報告したから、融資が取り消され、俺たちがやって来たわけだが、旦那は、取り消される前に融資実行した金も、俺たちの雇い主に渡していないんだ。要するに持ち逃げした金があるということさ」
「融資が取り消されたのは5000万」
「そして、融資実行されているのに、雇い主にわたっていない金が5000万。計1億円」
「旦那は5000万を持ってどこかへ消えた。行内ことだからわからないが、もしかしたら、融資が取り消された金も持って逃げているかもしれない」
「どこへ行ったんだろうな?家族を残して・・・」
沈黙があって、リーダー格の男は、結論を言った。
「女のところだよ。愛人を連れて、逃げたのさ」
母の呻(うめ)くような声が聞こえた。父が・・・。わたしも唖然とした。でも、高校生のわたしでも思い当たる節はあった。当然、母は思い当たったはず・・・。