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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
「真面目に子育てをして、家事をして、アルバイトやパートで働いていれば、いつかは夫が戻ってきてくれると思って頑張ってきましたが、夫は、わたしや娘を置いて、愛人と勤め先のお金などを横領して海外逃亡したと聞きました」

母が話すと、

「それは、酷いですね。で、横領したお金を返すために?」

シュウは、わかっているのに、改めて訊いた。その方が臨場感が湧くからかもしれないけど、わたしは、横で聞いていて苦笑したけど。

顔を赤らめて頷く母をセイジがアップで撮影していた。

「そうですか。そんな悪い旦那さんのことは忘れて、快楽に溺れて、金を稼ぎましょうよ」

シュウが、テンションを上げる感じで話すと、やっと吹っ切れた感じの母が、

「ずっと悩んでいたけど、やっと区切りがつけられました」

と、答えた母。あ、この答え方だと、昼食前に撮った動画も活かせるかも。そう、わたしは思った。もしかしたら、母も、そこまで考えていたのかも。

シュウたち5人を怖がっていた母。慣れ始めても、警戒心があった母。でも、この数時間で、ほぐれてきた感じだった。

なにより、シュウを見る母の目が、変わったと、わたしは、感じていた。

「いつ以来のセックスレスなのですか?」

シュウが訊いた。

「18年ぶりです」

母が答えた。そう、わたしが17歳だから、10月10日を遡ると。それくらい。

23歳から41歳まで、ずっとセックスレス。セックスしか楽しみを見出せていなかった、わたしには、母の人生の楽しみが何だったのだろうと、真面目に考えた。

「こんな、いい女を放ったらかしにして、旦那さん、何を考えているのでしょうね」

母を見て微笑むシュウ。真面目にそう思っているのかもしれないと、わたしには見えた。

マジマジと見られて、頬を赤らめる母。初心。多分、母は、久しぶりのエッチの期待もあるだろうけど、シュウに惹かれ始めているように、わたしには見えた。

母は、わたしのワンピースを着ていた。撮影している部屋のエアコンの設定温度が25度だったこともあって、時間が経つにつれて、室温が高まっていた。

当初、寒かったけど、わたしもセーターを脱ぐくらい温もっていた。

だから、着替えた母は、10歳代の女の子が着るようなワンピースにカーディガンで、シュウの前に座って、シュウを見て、というか、見つめていた。
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