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第2章 奴隷誓約書

奴隷宣言と奴隷誓約書に興奮してしまう亜弓。その非現実的なシーンは何度も読み返してはゾクゾクとする感覚を得て自分がマゾであることを認識していた。小説が公開されてからも作者とはメールのやりとりを続け、奴隷宣言と奴隷誓約書にサインをさせられるシーンが一番興奮してしまうという感想を伝えていた。すると作者の月田から奴隷誓約書のPDFファイルが送られてきた。

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亜弓さん

小説の感想ありがとうございます。

添付してあるPDFファイルは私が実際に作った奴隷誓約書です。こちらを紙に印刷して、サインしたものを横に置きながら小説を読むと本当に奴隷になった気分になれると思いますよ。よかったら使ってください。

月田
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（えっ？実物の奴隷誓約書のファイルですって？うわっ、本当だ。これを実際の紙に印刷してサインをするの…凄くドキドキする…）

亜弓は作者の指示通りに奴隷誓約書を自宅のプリンターで印刷した。もちろん正式なものではないとはいえ「奴隷誓約書」と書かれた書類にサインをするという行為。マゾの亜弓にはたまらない行為であった。作者のメール通り、奴隷誓約書にサインをした亜弓はこれからはこの紙を横に置きながら小説を読むと作者に返信をした。

（ああ、本物ではないとはいえ奴隷誓約書にサインをするなんて…こんなもの他人には絶対に見せられないわね。小説を読む時以外は引き出しにしまっておこう。万が一ということがあるから…）

再び高揚感に包まれる亜弓。実物の奴隷誓約書にサインをするなど夢にも思っていなかったが、この時のゾクゾク感は忘れられない快感だった。もっと辱しめられたい。そして、いつか本当に調教をされたい。そんな気持ちになりながら再び自分自身が主人公となっている小説を読み返しては自慰行為を楽しんでいった。

（こんな自分の小説を読みながらオナニーをしているところを他の人に見られたらそれこそ私は終わりね。そういえば、この小説もたくさんの人たちに読まれているのよね。私が調教されている小説を…）