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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第5章 第4話 尊敬できる先輩
 総合診療科研修はとても忙しかった。朝は8時に出勤して毎日のカンファや週2回の教授回診、各種のレクチャーで退勤は19時を回ることもしばしばあった。

 総合診療科の医師は教授や医長の先生を除いて2つの班に分けられていて、私と桜木君と解川さんはA班、西川さんと物部君と嶋田先生はB班の配属になった。

 入院患者さんは病態が複雑な人ばかりで、週に1~2回ある外来研修ではいきなり研修医1人で患者さんの問診と身体診察を全てさせられて、ローテーションの終わり頃には担当した症例のスライド発表もあった。

 私自身はあまり内科向きではないので総合診療科の病棟業務はそこまで楽しくなかったけど、様々な診療科とやり取りをしながら鑑別疾患を絞り込んでいく総合診療科の仕事には確かに一つの大きな魅力があると感じた。


「大高さん、今日は調子いかがですか! 大高さん」
「ん……せんせい……」

 毎週火曜と金曜にある教授回診では、研修医は担当患者にまず自分から話しかけて教授による診察の同意を取ることになっている。

 嶋田先生はその時子宮内感染症で入院している100歳のおばあさんを担当していて、老衰のため普段はいつもうとうととしている大高さんに笑顔で声をかけていた。

 単に声をかけるだけでは反応しない大高さんに嶋田先生は肥満した身体で床にしゃがんで相手の肩をポンポンと叩きながら耳元で語りかけ、大高さんは弱った目を開けると嶋田先生の存在に気づいて笑顔を浮かべた。
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