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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第6章 第5話 誰にも言えない秘密
「……大丈夫ですか?」
「そうだよ……これを求めてたんだ……日比谷先生っ!!」
「きゃあっ!!」

 先輩は突然床から身を起こすと、私の右腕を素早くつかんでそのまま私の上半身を床に押し付けた。

 突然の行為に私はすぐに抵抗できず、先輩の肥満した身体と重力に押しつぶされそうになる。


「や、やだっ!! やめてっ!!」
「好きだ、日比谷先生。もっと、もっと僕を……」
「いやあっ!!」

 私の両肩を両手でつかんで押さえつけ、顔を近づけてきた先輩に私の全身は瞬時に反応した。

 下半身をぐるりと回転させるようにして先輩の身体の重心を崩し、そのまま腰と背中の力だけで先輩を背中から床に投げ落とした。

 柔道の心得はこういう時に役に立って、私は床に仰向けに倒れた先輩のお腹を両脚で押さえつけるとそのまま先輩の首元に両手を突き出した。
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