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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第6章 Mの目覚め〜香緒里
明るいステージからは見えない客席の暗闇……二百人は収容できるその空間に二十人ほどの客がいた。すべて男性だ。彼女が感じているよりも遥かに少ないが、関東のはずれのこの場所まで、東京からわざわざやって来た彼らは、みな、レディSが居る秘密サロンの会員だ。医師や大学教授や高級官僚や実業家など、秘密サロンの総帥でありレディSの主人たるD(ディー)が認めた、経済力が豊かで、かつ、口の固い限られた男たちだ。
ディーを含め、そしてこの場所で彼女がご主人さまと呼ぶ、このCrime d'amourの支配人を任されている冷徹な香山も、客の男たちもすべて、真性のサディストだった。
そんなゲストたちが見守るなか、ステージ上で裸身を晒した女へ、彼女自身が望んだ罰が与えられようとしていた。
震えている真っ白な尻肉を、ご主人さまの大きな手が叩いた。肉を打つ「パン」という音が鳴り響き、
「あうっ」
鎖で吊られた女体が揺れ、叩かれた女の口からうめきがこぼれた。立て続けに容赦なく叩かれ、尻に赤い手の跡がついた。それが次第に広がり、赤く腫れてうずくようになった。
「痛いっ、ああっ、痛いです」
ディーを含め、そしてこの場所で彼女がご主人さまと呼ぶ、このCrime d'amourの支配人を任されている冷徹な香山も、客の男たちもすべて、真性のサディストだった。
そんなゲストたちが見守るなか、ステージ上で裸身を晒した女へ、彼女自身が望んだ罰が与えられようとしていた。
震えている真っ白な尻肉を、ご主人さまの大きな手が叩いた。肉を打つ「パン」という音が鳴り響き、
「あうっ」
鎖で吊られた女体が揺れ、叩かれた女の口からうめきがこぼれた。立て続けに容赦なく叩かれ、尻に赤い手の跡がついた。それが次第に広がり、赤く腫れてうずくようになった。
「痛いっ、ああっ、痛いです」