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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第8章 激痛の快楽〜香緒里
彼女が連れて行かれた先は、黒いドアの上に「処置室」と書かれたプレートのある部屋だった。ドアの中に入ったとたんにアルコールの匂いがツンと鼻を突いた。無機質な白い壁に黒いリノリウムの床の広い部屋だ。がらんとして、まるで病院のような印象だ。ただし病院には無いものがここにはあった。天上から下がった何本もの鎖と、壁にかかっている多数の鞭や、どんな用途なのかわからない道具の類だ。そう、まるで拷問部屋のような雰囲気だった。それらを目にした彼女は胸が高鳴るのを感じた。
わたしは、これからお仕置きされるんだ。
ご主人さまが、お仕置きをしてくださるんだ。
「この上に、うつ伏せに寝なさい」
部屋の真ん中に置かれた医療用のベッドを示され、命じられたとおりに、その上にうつ伏せに横たわる。動悸が激しくなった。
これから起こることは、彼女自身の意思による。あらかじめ彼女がそうしてくれと頼んだのだ。
「消毒しますね。染みますけど我慢なさい」
わたしは、これからお仕置きされるんだ。
ご主人さまが、お仕置きをしてくださるんだ。
「この上に、うつ伏せに寝なさい」
部屋の真ん中に置かれた医療用のベッドを示され、命じられたとおりに、その上にうつ伏せに横たわる。動悸が激しくなった。
これから起こることは、彼女自身の意思による。あらかじめ彼女がそうしてくれと頼んだのだ。
「消毒しますね。染みますけど我慢なさい」