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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第8章 激痛の快楽〜香緒里
部屋の奥から現れた白衣を着た看護師の女性が、彼女のからだを消毒用の綿でアルコール消毒していく。足の指から足首へ、ふくらはぎから太もも、叩かれた際の赤みが残っている尻から、背中、首筋までを、てきぱきと、綿を交換しながら拭っていく。
消毒が終わると、何本もの注射針がトレーに乗せられ運ばれてきた。ここまで彼女を連れてきた男が、手袋を嵌めた手でそのうちの一本を取り上げ、彼女の目の前に。
「おまえの指定どおりに二五Gの針だ」
「はい。ご主人さま」
息を飲み、彼女は銀色の針を見つめる。
「何本欲しい。言いなさい」
「に、二十本くださいませ」
うわずった声で返事をした。
いつか読んだ小説のように、胸をときめかせ、いつか、その小説のヒロインと同じ目にあいたいと、強くそう願った。その願望がついに現実になる。
「これはおまえへの罰だ」
「はい。ご主人さま。わたしは罪を犯しました」
「うむ。女よ。ではしっかりと罰を受け止めろ。最後までな。途中で降りるのは許さない」
「はい。ご主人さま。お願いいたします」
消毒が終わると、何本もの注射針がトレーに乗せられ運ばれてきた。ここまで彼女を連れてきた男が、手袋を嵌めた手でそのうちの一本を取り上げ、彼女の目の前に。
「おまえの指定どおりに二五Gの針だ」
「はい。ご主人さま」
息を飲み、彼女は銀色の針を見つめる。
「何本欲しい。言いなさい」
「に、二十本くださいませ」
うわずった声で返事をした。
いつか読んだ小説のように、胸をときめかせ、いつか、その小説のヒロインと同じ目にあいたいと、強くそう願った。その願望がついに現実になる。
「これはおまえへの罰だ」
「はい。ご主人さま。わたしは罪を犯しました」
「うむ。女よ。ではしっかりと罰を受け止めろ。最後までな。途中で降りるのは許さない」
「はい。ご主人さま。お願いいたします」