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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第8章 激痛の快楽〜香緒里
 ベルトでからだと手足をしっかりと固定された彼女は、どきどきしながらその時を待った。罰が下される瞬間を。

 医師でもある男は、彼女の柔らかな尻肉へ針先を当て、突き刺した。

「うっ、ん、ぅ」

 経験したことのない鋭い痛みにうめく。その痛みが立て続けにやってくる。彼女の愛らしい双丘に六本の針が突き刺された。

「あと四本刺す」
「……お願いします。ご主人さま」

 痛みのなかに、なにか別のもがある。痛いのに、もっと欲しくて、

「ああ、お願いです。もっと罰をください」

 混乱しつつ、涙を流しながら男に懇願する。さらに四本の針が彼女の丸い尻を貫いた。

「ああっ、う、んぅ」

 痛みと、痛みの快感にうめく彼女の背中へ、鞭が振り下ろされた。バシッバシッと音を立てて、容赦なくバラ鞭が振るわれた。白い肌に何本もの赤い筋をつけていく。鞭が当たるたびに、汗の滲んだ背中が震え、うめきがこぼれた。苦しそうなそのうめきに次第に甘いものが混ざりはじめ、男が覗き込んだ女の目には陶酔の表情が浮かんでいた。

 鞭の罰を中断した男が、女の手に小さなリモコンスイッチを握らせる。
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