この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第11章 被虐の快感〜緋美 サディストの顔
 聞かれても、緋美(あけみ)の名の由来になった花だから、とは答えたくない。

「そうです。好きなんです」

 だから肯定してみせた。

 ボタンをすべて外したワンピースの、はだけた前を手で押さえ、私はそこで固まってしまった。ワンピースを脱ぐ勇気が出ない。支配人の香山さんの前では裸になれるのに。なぜかたまらなく恥ずかしい。けれど……身を焼く羞恥は私にとって快感でもある。

「磔刑のきみはとても美しかった。たまらなくそそられた」
「は、はい?」

 唐突な話題の展開に面食らった私は、またも間抜けな返事をした。

「ありがとうございます」

 礼を言ってから、もしやと気がついた。この人は……私がリラックスできるように話しかけているのではないか?

「きみを責めたらどんな声で啼くだろう。そのなめらかな肌に鞭を振い、真っ赤に腫れた痕跡を刻みたいよ」

 熱のこもったサディストの口説き文句に、私のマゾヒズムがドクンとうずく。からだが熱くなる。

「お好きになさってくださいませ。ご主人さま」

 脱いだワンピースを床に落とし、答えた私の声は、自分でわかるほどに、淫らな期待に甘く濡れている。

 ……どうぞお望みどおりに。今夜の私はあなたの奴隷だから。

/96ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ