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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第12章 被虐の快感〜緋美 雌犬調教
 屈辱が熱いうずきに変わるのを感じながら「申し訳ございません」と謝罪する。

「腕を頭の上にあげて、左右の肘をつかめ」
「……はい。ご主人さま」

 命じられたとおりに、無防備に腋窩を晒したポーズをとる。その格好のまま、またお尻を叩かれる。叩かれるたびにからだが揺れ、私のなかのうずきが熱くなり、さらに大きくなっていく。

 二十回? もっと、三十回以上は叩かれた。お尻がジンジンしてきたころに、前を向けと命じられた。

「床に両手をついて這え」
「はい?」
「四つん這いだ。リコリス。二回言わないと理解できないのか」

 聞き返したら、低い声で叱責された。

「あっ、も、申し訳ございません」

 慌ててしゃがんだ。床の絨毯の上に両膝をつき、両手をついて四つん這いになる。

「右を向け。グズグズするな」

 急かされるとさらに慌ててしまい、無様にヨタヨタと右を向いた。また、ピシャっとお尻を叩かれる。

「その格好でソファーの回りを一周しなさい。今、リードを繋いでやるから」
「はい。ご主人さま」

 ご主人さまが座っているソファーの回りを這って一周した。もう一周しろと命令され、再びお尻を叩かれながら這った。

 私は雌犬……。

 たまらなく惨めで屈辱的で、そんな扱いをされている自分に、どうしようもなく感じてしまっている。

 もっと、もっといじめて……。
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