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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第13章 被虐の快感〜緋美 鞭打たれる柔肌
「立ちなさい」

 ご主人さまの命令のままに。
 私は四つん這いの姿勢から立ち上がる。

「おまえの身体を見せろ。脱ぎなさい。裸になるんだ」

 いよいよ……。
 ああ、見られているわ。

 磔刑の裸を見られているけれど、あの時は視界を塞がれていた。けれど今は、ジッと見つめてくる視線の前で、その視線を感じながら、私が自ら裸になるのだ。

 恥ずかしい。
 けれど……あぁ……もう……からだが熱い。

 背中に腕を回し、ブラジャーのホックを外す。片手で胸を押さえ、肩からストラップを下ろす。外したブラを小さく畳み、足元にそっと置く。そして両腕で胸を隠すように抱えた。

 ご主人さまがソファーから立ち上がった。部屋の奥まで大股で歩き、ロープを手に取った。

「こっちへ来なさい」

 私を手招きした。
 これからなにをされるのかを察し、心臓がドクンと跳ねる。
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