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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第13章 被虐の快感〜緋美 鞭打たれる柔肌
 もう若くなんかないと言おうとして、自分から話しかけてはいけないというFrauのルールを思い出した。

 剥き出しの胸に、ご主人さまの手が伸びてくる。その手が乳房に触れた。

「う……」

 声を出すまいと思っていたのに、触れられた瞬間にかすかに息が漏れた。

「あ、ぁっ」

 下から持ち上げるようにソフトに撫でられると、小さく喘いでしまう。

「感度も良いね。リコリス」
「お許しを、はしたない声を出してしまい……」

 ずうっと触られているせいで、声がうわずっている。

「構わない。もっと鳴いてみなさい」

 乳房の頂点で突き出している尖りが摘まれた。

「うっ、ああっ、痛い」

 摘まれた乳首を強く捻り潰されてしまい、からだをよじって悶絶する。

「おお。可愛らしい声だ。もっと鳴きなさい」

 二つの蕾を指先で捻り潰された。あまりの痛みに涙がこばれる。

「あ……くっ、お許しくださいっ、お願いっ、です」

 いじわるな指から逃れられない私には、許してと泣きながら懇願するしかない。
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