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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第14章 被虐の快感〜緋美 縄酔いと放置プレイ
 それだけでもかなりの刺激なのに、ご主人さまは、今度はガーターストッキングに包んだ左足の膝の上を、縄で縛りだした。

 まさか……。

 恥辱の予感に震えた。

 そしてその予感どおりに、天井の滑車を経由した縄に引っ張られた私の左足が、くの字に上がっていく。限界まで上がったところで止まった。

 ああ……こんな格好にさせられて…。

 強制的に足を開かされたことによって、股縄がさらに局部に食い込んでくる。

 屈辱と羞恥がない混ぜになった妖しい快感が私を満たした。ハイヒールを履いた右足だけで立ってバランスを取りつつ、意味もなく叫びたくなる。

「はあぁ……ああ……」

 しかし、口をついて出たのは甘い喘ぎだった。

「僕はシャワーを浴びてくるから、そのあいだ一人で愉しんでいなさい」
 
 そう言い残し、ご主人さまはさっさとバスルームへ行ってしまった。

 そんな……ひどいわ。
 こんな惨めな格好のままで放置されるなんて。

 食い込んでくる縄とマゾヒスティックな官能が私のからだと意識を赤く焼き尽くす。

 ああ、熱い。
 もっと……いじめて。
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