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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第15章 被虐の快感〜緋美 苦悶の絶頂
 汗まみれの私にご主人さまはシャワーを使わせてくださるかしら。お一人で行ってしまったから、私は汗ばんだからだのまま抱かれるのかも。それはそれで……。

 ドアの開く音がした。ご主人さまだ。

「待たせたね。リコリス」
「あぁ……ご主人さま」

 長身の男性が目の前に立った。羽織ったバスローブから、胸のなめらかな肌がのぞいている。清潔そうで、自分の汚れたからだを意識してしまう。

 きつく縛られた縄のあいだから無惨にくびり出された乳房へ、ご主人さまが顔を寄せてきた。ボディーソープの、ほのかなフローラルな香りが鼻をくすぐる。

「女の匂いがするぞ。発情したメスの匂いがする」
「いやっ」

 気にしていることを意地悪く指摘されてしまい、恥ずかしくて横を向いた。"発情したメス"などと侮辱されたのが、私を被虐の昏い熱で炙った。

 あぁぁっ……からだの奥が……熱い。

 からだが揺れる。
 縄がさらに食い込む。
 私は……満たされている。

 ご主人さまの手が股縄を引っ張った。私の敏感な突起がショーツごと擦られ、

「あ、ああっ、だめっ、あ、あんっ」

 私は浅ましく喘ぎながら達してしまう。
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