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奴隷館 Crime d’amour〜Mの肖像
第15章 被虐の快感〜緋美 苦悶の絶頂
「このグラスはバカラなのだよ。レディSの趣味だと聞いた。バカラは知っているかね?」
こんな時に……この人は……こんな私に……こんな質問を……するなんて。
「返事はどうした? 鞭でお仕置きされたいのか?」
聞かれたら答えないと……たとえ私にどのような理由があろうとも、ご主人さまは絶対だから。
「……あ、は、はい、知って……い、ます」
「うむ」
やっとの思いで答えたら、それがさも重要な質疑であるかのように、ご主人さまは深くうなずいた。
「鈴の音がやんだぞ。誰がやめてよいと言った?」
「……も……申しわけ、ございません」
からだを揺する。三つの鈴が鳴る。ご主人さまを愉しませないと。私は奴隷だから。
ずうっと立っている右足がぐらぐらする。膝から下の力が入らない。十二センチのハイヒールを履いた足で転けたら、足首が折れるかもしれない。
でも……疲れた。限界だ。うずいている股間も、からだじゅうが痛くて、からだの奥が熱くうずく。肌がピリピリして、かつて経験したことがないほどに感覚が鋭くなっている。今、ちょっとでも触られたら、そんな少しの刺激でも私は逝ってしまう。それがわかる。
こんな時に……この人は……こんな私に……こんな質問を……するなんて。
「返事はどうした? 鞭でお仕置きされたいのか?」
聞かれたら答えないと……たとえ私にどのような理由があろうとも、ご主人さまは絶対だから。
「……あ、は、はい、知って……い、ます」
「うむ」
やっとの思いで答えたら、それがさも重要な質疑であるかのように、ご主人さまは深くうなずいた。
「鈴の音がやんだぞ。誰がやめてよいと言った?」
「……も……申しわけ、ございません」
からだを揺する。三つの鈴が鳴る。ご主人さまを愉しませないと。私は奴隷だから。
ずうっと立っている右足がぐらぐらする。膝から下の力が入らない。十二センチのハイヒールを履いた足で転けたら、足首が折れるかもしれない。
でも……疲れた。限界だ。うずいている股間も、からだじゅうが痛くて、からだの奥が熱くうずく。肌がピリピリして、かつて経験したことがないほどに感覚が鋭くなっている。今、ちょっとでも触られたら、そんな少しの刺激でも私は逝ってしまう。それがわかる。