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コンビニバイトの男の子
第2章 落とし物
「ちょ、ちょっと、急に何を」
「駄目ですか?」
(こんなこと、いいわけがない。間違ってる。結婚している大人の女性として、きっぱり断らないと)
「だ、駄目に決まってるでしょ!私結婚してるのよ!」
萩子は慌てながら、声を大にして拒絶します。
「もちろん、結婚してる女性にとんでもないお願いなのはわかってます」
「当たり前です!世間一般的にも許されることじゃありません!悠希くんと恋人同士でもないのに・・・じゃない!えっと・・・」
拒否する理由を探しますが、混乱して何も浮かびません。
「最初は風俗を考えたんです。でも、やっぱり初めては違うなって思って」
「あっ、そうそう!初めては思い出になるから、だから、私よりも好きな彼女さんと」
「彼女との初めてをいい思い出にするためには、事前に経験するしかないって思ったんです。彼女に嗤われないためには、これしかないって」
悠希の決意が固いことが伝わってきます。
(困っているのを助けてあげたいけど、だからってこんなこと。でも、どうして・・・)
頭に浮かんだ疑問を問い掛けました。
「なんで、その相手を私に?」
「いつもコンビニで、少しだけですけど萩子さんと話をして、優しくて素敵な女性だなって思ってて」
「そんなこと・・・」
「いいえ。萩子さんだったら、初めての僕に嗤わずに優しく教えてくれるんじゃないかって思ったんです。それじゃ駄目でしょうか?」
悠希の真剣な眼差しに、自分を選んだのが本気なのだと分かります。
(だからって・・・、私が悠希くんと・・・なんて・・・)
「教えるなんて、私、そんなに経験無いし」
思わず言わなくてもいい事実を告げてしまいますが、
「誰でもいいんじゃないんです。もう萩子さん以外に考えられないんです」
と意に介しません。
「1度だけでいいんです。お願いします!」
もう一度、悠希が頭を下げます。なんとか思い留まらせようとしていた萩子でしたが、その真摯な姿勢に自然とこう告げていました。
「私、悠希くんよりだいぶ年上のおばさんよ。それでも・・・」
「萩子さんは素敵な人です!おばさんなんて思ったことありません!」
萩子は悠希から視線を逸らして、ソファから立ち上がります。
「萩子さん?」
「・・・少し待ってて。シャワー・・・浴びてくるから」
と言って、ドアを開けリビングを出ました。
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