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コンビニバイトの男の子
第2章 落とし物
【3】
「ふぅ・・・」
萩子は手早く躰の手入れをした後で、シャワーを浴びながら溜め息をつきます。
(まさか、ハルキくん、だったとはね)
その呼び方を聞いた時、同名で幼少の頃によく遊んだ幼馴染の春生のことを思い出したのでした。
(こっちの悠希くんと違って、生意気な男の子だったけどね。そういえば、彼も年下だったかな)
悠希が言った、名前の由来が似ているというのは、萩子が春生に話したことそのままだったので、懐かしさもあって笑ってしまったのでした。
(でも、礼儀正しい悠希くんがあんなお願いするなんて・・・)
「ふぅ・・・」
気分が重くなり、萩子が再び溜め息をつきます。
(ほんとにいいのかな、こんなこと)
悠希の熱い想いに気圧されるようにここに来たものの、まだ迷っていました。
(私って、困っている人に頼まれると断れないからなー)
結婚する前のOLの頃、この性格から頼まれる仕事を断れずに次々と引き受けてしまったため、大変なことになったのを思い出します。
(それを助けてくれたのが、貴之さんだったのよね)
そのことがきっかけで親しくなって付き合うようになり、貴之からのプロポーズで結婚したのでした。その貴之とは、1年ほど前から躰を重ねていません。
(悠希くん、真剣だったなー。きっとすごく悩んで、勇気を出して告白してくれたのよね。初めての女性に私を選んでくれたことは正直うれしい。けど・・・)
バスルームのリモコンで時刻を確認すると、リビングを出てから結構な時間が経っていることに気が付きます。
どうするか迷いながらも、そろそろ出ないとと思った時、不意に頭に浮かびました。
(コンドーム、持ってるのかな)
恐らく告白までは色々考えていたはずですが、そこまでが精一杯で、その後のことまでは考えていないかもしれないと思いました。
シャワーを止めます。
(初めてとか関係なく、大事なことよね。悠希くんが持ってなかったら断ろう。でも、持ってたら、その時は・・・)
最後の確認をするため、バスルームを出ました。
「ふぅ・・・」
萩子は手早く躰の手入れをした後で、シャワーを浴びながら溜め息をつきます。
(まさか、ハルキくん、だったとはね)
その呼び方を聞いた時、同名で幼少の頃によく遊んだ幼馴染の春生のことを思い出したのでした。
(こっちの悠希くんと違って、生意気な男の子だったけどね。そういえば、彼も年下だったかな)
悠希が言った、名前の由来が似ているというのは、萩子が春生に話したことそのままだったので、懐かしさもあって笑ってしまったのでした。
(でも、礼儀正しい悠希くんがあんなお願いするなんて・・・)
「ふぅ・・・」
気分が重くなり、萩子が再び溜め息をつきます。
(ほんとにいいのかな、こんなこと)
悠希の熱い想いに気圧されるようにここに来たものの、まだ迷っていました。
(私って、困っている人に頼まれると断れないからなー)
結婚する前のOLの頃、この性格から頼まれる仕事を断れずに次々と引き受けてしまったため、大変なことになったのを思い出します。
(それを助けてくれたのが、貴之さんだったのよね)
そのことがきっかけで親しくなって付き合うようになり、貴之からのプロポーズで結婚したのでした。その貴之とは、1年ほど前から躰を重ねていません。
(悠希くん、真剣だったなー。きっとすごく悩んで、勇気を出して告白してくれたのよね。初めての女性に私を選んでくれたことは正直うれしい。けど・・・)
バスルームのリモコンで時刻を確認すると、リビングを出てから結構な時間が経っていることに気が付きます。
どうするか迷いながらも、そろそろ出ないとと思った時、不意に頭に浮かびました。
(コンドーム、持ってるのかな)
恐らく告白までは色々考えていたはずですが、そこまでが精一杯で、その後のことまでは考えていないかもしれないと思いました。
シャワーを止めます。
(初めてとか関係なく、大事なことよね。悠希くんが持ってなかったら断ろう。でも、持ってたら、その時は・・・)
最後の確認をするため、バスルームを出ました。