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コンビニバイトの男の子
第4章 食事会

【11】
♪ピンポーン
インターホンのチャイムで、萩子は目が覚めました。一瞬、今何時で何処に居るのかわかりませんでした。続いて聞こえてきたガチャッという鍵を開ける音で、貴之が帰ってきたんだと気が付きます。
(私、貴之さんの帰宅を待っていて、寝落ちしちゃってたんだ!)
萩子は、慌ててソファから立ち上がります。その拍子に、バサッと音をたてて何かが床に落ちました。下を見ると、“充実したセックスライフ”の文字が目に飛び込んできます。
貴之の帰宅を待つ間、昂ぶった気分のまま同じ不倫をしている人の体験談を読み返していたのですが、うとうとして膝に置いたまま寝てしまっていたのでした。
急いで女性誌を本棚の抽斗に仕舞うと、リビングのドアを開けて玄関に向かいます。
貴之は、ちょうど玄関ドアに鍵を掛けているところでした。
「貴之さん、おかえりなさい。遅くまでお疲れ様でした」
貴之が振り向いて笑顔を見せます。
「ただいま。起きててくれたんだ。寝ててよかったのに」
「お仕事でお疲れなのに、暗い家に帰ってくるのは悪いですから」
待っている間に何をしていたのかを聞かれる前に、別の話に逸らそうと、萩子は話題を探しました。そこで、お酒を飲んでいるはずの貴之が、酔っているように見えないことに気付きます。
「あれ?貴之さん、お酒を飲んできたんじゃないんですか?」
廊下をリビングに向かいながら、萩子は訊ねました。
「それなんだけど、接待した人がお酒を飲まない人でね。部長も勧めにくかったのか、ほとんど飲まなくて済んだんだ」
ソファに座った貴之にミネラルウォーターのペットボトルを手渡して、萩子も隣に腰を下ろします。
「それはよかったですね」
「ふーっ。ありがとう」
貴之は、ごくごくと半分程飲むとペットボトルをテーブルに置き、ひと息つきました。
♪ピンポーン
インターホンのチャイムで、萩子は目が覚めました。一瞬、今何時で何処に居るのかわかりませんでした。続いて聞こえてきたガチャッという鍵を開ける音で、貴之が帰ってきたんだと気が付きます。
(私、貴之さんの帰宅を待っていて、寝落ちしちゃってたんだ!)
萩子は、慌ててソファから立ち上がります。その拍子に、バサッと音をたてて何かが床に落ちました。下を見ると、“充実したセックスライフ”の文字が目に飛び込んできます。
貴之の帰宅を待つ間、昂ぶった気分のまま同じ不倫をしている人の体験談を読み返していたのですが、うとうとして膝に置いたまま寝てしまっていたのでした。
急いで女性誌を本棚の抽斗に仕舞うと、リビングのドアを開けて玄関に向かいます。
貴之は、ちょうど玄関ドアに鍵を掛けているところでした。
「貴之さん、おかえりなさい。遅くまでお疲れ様でした」
貴之が振り向いて笑顔を見せます。
「ただいま。起きててくれたんだ。寝ててよかったのに」
「お仕事でお疲れなのに、暗い家に帰ってくるのは悪いですから」
待っている間に何をしていたのかを聞かれる前に、別の話に逸らそうと、萩子は話題を探しました。そこで、お酒を飲んでいるはずの貴之が、酔っているように見えないことに気付きます。
「あれ?貴之さん、お酒を飲んできたんじゃないんですか?」
廊下をリビングに向かいながら、萩子は訊ねました。
「それなんだけど、接待した人がお酒を飲まない人でね。部長も勧めにくかったのか、ほとんど飲まなくて済んだんだ」
ソファに座った貴之にミネラルウォーターのペットボトルを手渡して、萩子も隣に腰を下ろします。
「それはよかったですね」
「ふーっ。ありがとう」
貴之は、ごくごくと半分程飲むとペットボトルをテーブルに置き、ひと息つきました。

