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コンビニバイトの男の子
第5章 誕生パーティー

友達登録をほとんどしない萩子は、操作に手間取りました。その様子を見て、萩子のスマートフォンを覗き込むように、更に近づきました。
「ちょっと失礼します」
顔見知りの人もいる公共の場での突然の接近に、萩子の心拍数が一気に跳ね上がりました。
(ち、近い!)
萩子が手に持ったままのスマートフォンを操作してあっという間にQRコードを表示させると、悠希は素早く自分のスマートフォンで読み取りました。
「・・・これで登録っと。メッセージ送りますね」
固まったままの萩子は、手に持ったスマートフォンから着信音が鳴り、びっくりしました。
「もう一回、すみません」
悠希が再び萩子のメッセージアプリを操作して、登録を完了しました。萩子は、アプリの画面に表示された悠希からのメッセージを見ました。
《鮎川:よろしくお願いします》
「萩子さんからも、何か送ってもらえますか?」
「う、うん」
萩子は、取り急ぎ返事の言葉を送りました。
《萩子:はい》
悠希は萩子からのメッセージを確認すると、スマートフォンをしまいました。
「ありがとうございます。さっそく今晩DMしますので、何時ぐらいだったら大丈夫ですか?」
その問い掛けに、萩子は困惑しました。
(DMって、いつ送ってもいいのに・・・。あっ、もしかしてやり取りしたいってこと?だったら、貴之さんに気付かれないような時間にしないと)
「11時か12時ぐらいだったら・・・」
「わかりました。じゃあ、大丈夫な時間になったら萩子さんから送ってください。待ってますので」
にっこり笑ってそう言うと、テーブルの片付けをしてレジの方に戻って行きました。その後ろ姿を、萩子は呆然と見送ったのでした。
「ちょっと失礼します」
顔見知りの人もいる公共の場での突然の接近に、萩子の心拍数が一気に跳ね上がりました。
(ち、近い!)
萩子が手に持ったままのスマートフォンを操作してあっという間にQRコードを表示させると、悠希は素早く自分のスマートフォンで読み取りました。
「・・・これで登録っと。メッセージ送りますね」
固まったままの萩子は、手に持ったスマートフォンから着信音が鳴り、びっくりしました。
「もう一回、すみません」
悠希が再び萩子のメッセージアプリを操作して、登録を完了しました。萩子は、アプリの画面に表示された悠希からのメッセージを見ました。
《鮎川:よろしくお願いします》
「萩子さんからも、何か送ってもらえますか?」
「う、うん」
萩子は、取り急ぎ返事の言葉を送りました。
《萩子:はい》
悠希は萩子からのメッセージを確認すると、スマートフォンをしまいました。
「ありがとうございます。さっそく今晩DMしますので、何時ぐらいだったら大丈夫ですか?」
その問い掛けに、萩子は困惑しました。
(DMって、いつ送ってもいいのに・・・。あっ、もしかしてやり取りしたいってこと?だったら、貴之さんに気付かれないような時間にしないと)
「11時か12時ぐらいだったら・・・」
「わかりました。じゃあ、大丈夫な時間になったら萩子さんから送ってください。待ってますので」
にっこり笑ってそう言うと、テーブルの片付けをしてレジの方に戻って行きました。その後ろ姿を、萩子は呆然と見送ったのでした。

