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コンビニバイトの男の子
第5章 誕生パーティー

翌朝、いつものように朝食後の紅茶を飲みながら出勤時間までスマートフォンを見ている貴之に、萩子は話し掛けました。
「貴之さん、今週末もまたいつもの接待ですか?」
「うん。昨日の夜連絡あって、今度は相手方の上の人も接待することになって。また終電までになりそうだよ」
「そうなんですね」
(やっぱり、昨日見たのは仕事のことだったのね)
先月の初めての接待が貴之の同席により上手く商談に結びついたらしく、今月に入ってからは毎週末の接待に同席させられていました。
貴之がスマートフォンから視線を上げて、萩子を見ます。
「ごめん、カレンダーに仮で入れてたままだったね。何かあるかな?」
「遅くなるんでしたら、その日料理教室のお友達を招待して、家でお食事会をしてもいいですか?」
「食事会?」
「はい。今まではお友達にお呼ばれして参加していたんですけど、いつかは家に呼ばないとって思っていたので」
「ああ、女子会だね。もちろん、かまわないよ」
「じゃあ週末にお友達をお呼びしますね。みんなきっと喜ぶわ」
貴之が紅茶を飲み干して、立ち上がりました。
「そろそろ、行くかな」
仕事用のバッグを持って玄関に向かう貴之を見送るため、萩子が後に続きます。
「それじゃ、いってきます」
「いってらっしゃい。気を付けてね」
見送りを終えた萩子はダイニングに戻ると、朝食の食器をそのままに椅子に座りました。
(あんなにすらすら言えるとは思わなかったな・・・)
貴之に告げた食事会の嘘は、朝食の用意をしながらどう切り出そうかと考えているときに浮かびました。初めて貴之に嘘をついたことに、罪悪感はあまり感じていません。それよりも、これで週末に悠希を招待できることが決まり、気分が上がってきました。
(学校に向かっている時間かもしれないけど、さっそく、悠希くんに送っておこう)
《萩子:おはようございます》
《萩子:週末、大丈夫です》
「さてと・・・」
食器を片付けようと立ち上がった時、スマートフォンがメッセージの着信を知らせました。
(えっ?まさか・・・)
「貴之さん、今週末もまたいつもの接待ですか?」
「うん。昨日の夜連絡あって、今度は相手方の上の人も接待することになって。また終電までになりそうだよ」
「そうなんですね」
(やっぱり、昨日見たのは仕事のことだったのね)
先月の初めての接待が貴之の同席により上手く商談に結びついたらしく、今月に入ってからは毎週末の接待に同席させられていました。
貴之がスマートフォンから視線を上げて、萩子を見ます。
「ごめん、カレンダーに仮で入れてたままだったね。何かあるかな?」
「遅くなるんでしたら、その日料理教室のお友達を招待して、家でお食事会をしてもいいですか?」
「食事会?」
「はい。今まではお友達にお呼ばれして参加していたんですけど、いつかは家に呼ばないとって思っていたので」
「ああ、女子会だね。もちろん、かまわないよ」
「じゃあ週末にお友達をお呼びしますね。みんなきっと喜ぶわ」
貴之が紅茶を飲み干して、立ち上がりました。
「そろそろ、行くかな」
仕事用のバッグを持って玄関に向かう貴之を見送るため、萩子が後に続きます。
「それじゃ、いってきます」
「いってらっしゃい。気を付けてね」
見送りを終えた萩子はダイニングに戻ると、朝食の食器をそのままに椅子に座りました。
(あんなにすらすら言えるとは思わなかったな・・・)
貴之に告げた食事会の嘘は、朝食の用意をしながらどう切り出そうかと考えているときに浮かびました。初めて貴之に嘘をついたことに、罪悪感はあまり感じていません。それよりも、これで週末に悠希を招待できることが決まり、気分が上がってきました。
(学校に向かっている時間かもしれないけど、さっそく、悠希くんに送っておこう)
《萩子:おはようございます》
《萩子:週末、大丈夫です》
「さてと・・・」
食器を片付けようと立ち上がった時、スマートフォンがメッセージの着信を知らせました。
(えっ?まさか・・・)

