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コンビニバイトの男の子
第5章 誕生パーティー
「こっちの腕はピンピンしてるんだから、遠慮しなくていいのよ。じゃあマサちゃん頼んだわよ。奥さん、それじゃまた」
呆気にとられているふたりを残して、真沙人の母親は足早に去っていきました。
(この後、ケーキを買うつもりなのに・・・)
「母が失礼なこと言って、すみません」
真沙人が、バツが悪そうに苦笑いします。
萩子は、作り笑顔で応えました。
「いえいえ」
真沙人は、詰め込み終わった2つの袋を持ち比べて、重い方を手に取ります。
「学校あるでしょ。私は大丈夫だから」
「駐輪場まで持ちますよ。駅の方向も一緒なので。両方持てなくてすみません」
「そんな、1個で充分よ。ありがとう」
(ケーキ、ほんとは手作りしたかったから、またの機会でいいか)
気を取り直すと、歩きだしました。
萩子は、横に並ぶ真沙人を見上げます。
(間近で見るのは、何年ぶりかな。前に玄関先でちらっと見掛けた時はわからなかったけど、いつの間にか私より背が高くなってたんだ)
視線に気が付いた真沙人が、少し顔を赤らめます。
「な、なんですか?」
「いや、マサちゃん大きくなったなーって」
「それは、もう高校生ですから」
「その学生服って、隣町の高校のよね」
「はい」
萩子も知っている、この地域では有名な進学校の制服でした。
「凄いじゃない。受験頑張ったのね」
「・・・いえ、塾の個別指導の先生の教え方が良かったからですよ」
「そうなんだ。よかったわね」
声変わりもしているものの、昔の人懐っこい面影は残っていました。
(竹内さんへの無愛想な応対は、照れ隠しだったのね)
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