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コンビニバイトの男の子
第2章 落とし物
顔を離して目を開けた萩子は、悠希に訊きます。
「どうだった?初めてのキス」
「すごいよかったです。萩子さんの唇、すごく柔らかくて」
初めての体験に感動している悠希を可愛らしく感じました。
「もう一回、いいですか?」
「うん。今度は、もっと長くしてみようか」
「はい」
萩子が再び目を閉じると、悠希が唇を重ねてきました。萩子は少し唇を押し付けるようにして、密着を強めます。
暫くそうしていると、突然悠希が唇を離したかと思うと、
「はぁ、はぁ」
と荒い息を吐きました。
「息、止めてたの?鼻で息しないと」
そう言って萩子は笑いました。
「鼻息がかかったら、悪いと思って。苦しかったー」
悠希も照れくさそうに笑います。お互いに、この普通じゃない状況を楽しく感じ始めていました。
萩子が真面目な顔に戻ります。
「今のは、付き合い初めの男の子と女の子のキスね。次は、悠希くんと彼女さんのように恋人同士のキス」
「恋人同士の?はい、お願いします」
悠希も真面目に応じました。萩子が繋いでいた手を離し躰全体を悠希に向けて座り直すと、悠希もそれに倣います。
「まずは、お互いに抱きしめ合う」
そう言うと、悠希の躰の両側から後ろに両手を回し背中に当てて、軽く抱きしめました。年下の男の子と思っていた悠希からは想像していなかった、意外な逞しさを感じ、萩子はまたどきどきしてきます。
(華奢な感じに見えてたけど、そうでもないんだ)
そんな感想を抱きながら、
「悠希くんも同じようにしてみて」
と誘います。
「は、はい」
悠希が、抱きしめている萩子を包むように自分の腕を回して、そっと抱きしめました。小柄な萩子の躰が、悠希の腕の中にすっぽり収まります。萩子は悠希の胸に顔を埋めました。
(あ、悠希くんも、すごいどきどきしてる)
どきどきしているのが自分だけではなかったことに、何故か嬉しくなりました。
「どんな感じ?」
「萩子さん、柔らかいです。それに、髪の毛いい匂いがします」
「えー、ほんと?」
「はい」
(悠希くんも、いい匂いがする)
自分と同じ馴染みのあるボディソープの香りに混じって、貴之とは違う男性の体臭が萩子の鼻腔を擽り、更に鼓動が速くなりました。
萩子は顔を上げ、少し伸びをするように悠希の顔に近づけ、ささやくように言います。
「・・・少し、口を開けて・・・」
「どうだった?初めてのキス」
「すごいよかったです。萩子さんの唇、すごく柔らかくて」
初めての体験に感動している悠希を可愛らしく感じました。
「もう一回、いいですか?」
「うん。今度は、もっと長くしてみようか」
「はい」
萩子が再び目を閉じると、悠希が唇を重ねてきました。萩子は少し唇を押し付けるようにして、密着を強めます。
暫くそうしていると、突然悠希が唇を離したかと思うと、
「はぁ、はぁ」
と荒い息を吐きました。
「息、止めてたの?鼻で息しないと」
そう言って萩子は笑いました。
「鼻息がかかったら、悪いと思って。苦しかったー」
悠希も照れくさそうに笑います。お互いに、この普通じゃない状況を楽しく感じ始めていました。
萩子が真面目な顔に戻ります。
「今のは、付き合い初めの男の子と女の子のキスね。次は、悠希くんと彼女さんのように恋人同士のキス」
「恋人同士の?はい、お願いします」
悠希も真面目に応じました。萩子が繋いでいた手を離し躰全体を悠希に向けて座り直すと、悠希もそれに倣います。
「まずは、お互いに抱きしめ合う」
そう言うと、悠希の躰の両側から後ろに両手を回し背中に当てて、軽く抱きしめました。年下の男の子と思っていた悠希からは想像していなかった、意外な逞しさを感じ、萩子はまたどきどきしてきます。
(華奢な感じに見えてたけど、そうでもないんだ)
そんな感想を抱きながら、
「悠希くんも同じようにしてみて」
と誘います。
「は、はい」
悠希が、抱きしめている萩子を包むように自分の腕を回して、そっと抱きしめました。小柄な萩子の躰が、悠希の腕の中にすっぽり収まります。萩子は悠希の胸に顔を埋めました。
(あ、悠希くんも、すごいどきどきしてる)
どきどきしているのが自分だけではなかったことに、何故か嬉しくなりました。
「どんな感じ?」
「萩子さん、柔らかいです。それに、髪の毛いい匂いがします」
「えー、ほんと?」
「はい」
(悠希くんも、いい匂いがする)
自分と同じ馴染みのあるボディソープの香りに混じって、貴之とは違う男性の体臭が萩子の鼻腔を擽り、更に鼓動が速くなりました。
萩子は顔を上げ、少し伸びをするように悠希の顔に近づけ、ささやくように言います。
「・・・少し、口を開けて・・・」