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コンビニバイトの男の子
第1章 プロローグ ~日常の扉~
萩子には、よく通うお気に入りのコンビニがあります。
そのコンビニを見つけたのは、貴之のほんの気まぐれからでした。
ふたりが新興住宅地のこの一軒家に引っ越してきたのは、3年程前になります。家からほど近いところにある、比較的大きな公園に惹かれて選んだ場所でした。
1年程前、気分転換と運動不足解消を兼ねて毎週末に夫とふたりでその公園までウォーキングを始めたのですが、数ヶ月前の秋頃、貴之の提案で散策がてらいつもと違う道を通ったときに、新しく開店しているのを見かけたコンビニでした。
そして、そのコンビニがお気に入りとなり、よく通うようになったのは、アルバイトをしている男の子、鮎川悠希とのある出来事がきっかけでした。
そのコンビニ限定のスイーツを買うため、公園からの帰りに貴之と立ち寄った日のことです。
会計に並ぶ萩子は前の人から順番がずれて、2つあるレジで悠希ではないもう一人のイケメンの店員に呼ばれました。その瞬間、後ろの女子高生が落胆した声を出したのを聞き、買い忘れがあった風を装い順番を替えたところ、それを見ていた悠希が会計のときにわざわざお詫びを言ってくれた、ということがありました。
それ以来、なんとなく悠希のことが気になり、ウォーキングの帰りに貴之を誘って必ず寄るようになったのです。
そのコンビニを見つけたのは、貴之のほんの気まぐれからでした。
ふたりが新興住宅地のこの一軒家に引っ越してきたのは、3年程前になります。家からほど近いところにある、比較的大きな公園に惹かれて選んだ場所でした。
1年程前、気分転換と運動不足解消を兼ねて毎週末に夫とふたりでその公園までウォーキングを始めたのですが、数ヶ月前の秋頃、貴之の提案で散策がてらいつもと違う道を通ったときに、新しく開店しているのを見かけたコンビニでした。
そして、そのコンビニがお気に入りとなり、よく通うようになったのは、アルバイトをしている男の子、鮎川悠希とのある出来事がきっかけでした。
そのコンビニ限定のスイーツを買うため、公園からの帰りに貴之と立ち寄った日のことです。
会計に並ぶ萩子は前の人から順番がずれて、2つあるレジで悠希ではないもう一人のイケメンの店員に呼ばれました。その瞬間、後ろの女子高生が落胆した声を出したのを聞き、買い忘れがあった風を装い順番を替えたところ、それを見ていた悠希が会計のときにわざわざお詫びを言ってくれた、ということがありました。
それ以来、なんとなく悠希のことが気になり、ウォーキングの帰りに貴之を誘って必ず寄るようになったのです。