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コンビニバイトの男の子
第1章 プロローグ ~日常の扉~
そのコンビニにはイートインスペースがあるためか、アルバイトの店員が常時複数いましたが、悠希とそのイケメン店員はシフトが同じで大体一緒にレジにいました。2人共近くのキャンパスに通う大学生のようで、イケメン店員は愛想の良さもあって同じ大学生だけでなく歳上、歳下の女性からも人気がありましたが、若干チャラい雰囲気が苦手な萩子は、上手くタイミングを測って必ず悠希のレジになるようにしていました。
何度か悠希に応対をしてもらううちに、レジでの不器用ながらも丁寧なやり取りなど、真面目な仕事ぶりから好青年としていい印象を持つようになっていきました。悠希の方も顔を覚えたようで、照れたような笑顔で挨拶をしてくれたり、近々店頭に並ぶ新しいコンビニスイーツを事前に教えてくれるようになったのでした。
やがて、ウォーキングから真っ直ぐ帰りたい貴之に毎回、
「またいつものコンビニに寄ってスイーツ買うの?」
と聞かれるたびに、
「頑張ったご褒美ですから。貴之さんの分も買って帰りますよ」
と言って、貴之と別れて1人だけでそのコンビニに寄るようになりました。
そしていつしか、週末だけでなく平日も悠希のシフトに合わせて決まった曜日にコンビニに通ってイートインスペースでお茶の時間をとるようになり、悠希と言葉を交わすことが、平日単調な日々を過ごす萩子にとってささやかな楽しみになっていたのでした。
何度か悠希に応対をしてもらううちに、レジでの不器用ながらも丁寧なやり取りなど、真面目な仕事ぶりから好青年としていい印象を持つようになっていきました。悠希の方も顔を覚えたようで、照れたような笑顔で挨拶をしてくれたり、近々店頭に並ぶ新しいコンビニスイーツを事前に教えてくれるようになったのでした。
やがて、ウォーキングから真っ直ぐ帰りたい貴之に毎回、
「またいつものコンビニに寄ってスイーツ買うの?」
と聞かれるたびに、
「頑張ったご褒美ですから。貴之さんの分も買って帰りますよ」
と言って、貴之と別れて1人だけでそのコンビニに寄るようになりました。
そしていつしか、週末だけでなく平日も悠希のシフトに合わせて決まった曜日にコンビニに通ってイートインスペースでお茶の時間をとるようになり、悠希と言葉を交わすことが、平日単調な日々を過ごす萩子にとってささやかな楽しみになっていたのでした。