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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺
彩花も同じ印象だったようでした。
「意外ですね。西園寺さんって、そんなことしそうにない感じでしたけど」
「でしょー。私も室長から聞いてびっくりしちゃった」
あっさりと情報元を口にする瞳に、彩花は呆れます。
「瞳さん、口軽すぎですよ。でも、それだと今回は間違いなさそうですね」
(身近な人が不倫してたなんて、なんか気になる・・・)
萩子は平静を装いつつ、話の成り行きを見守ります。
「誰と不倫したんですかー?うちって、男性いないですよ」
萌が疑問を口にします。
異性間のトラブルが起きないように、料理教室は講師、生徒共に男女別になっていました。
「同じフロアに本屋さんあるでしょ?そこの店員さん」
「もしかして、あのイケメンの?」
「ピンポーン、正解」
「あー、韓流っぽい人、私も知ってますー」
「やっぱり彩花ちゃんも萌ちゃんも知ってるんだ。料理教室の女性達は、皆知ってる人みたいよね」
萩子は記憶にありませんでしたが、有名な人のようです。
「3月かな?女性誌を買ったのがきっかけだったらしいんだって」
「もしかして、あのときに・・・」
萩子の無意識の呟きに、瞳が反応しました。
「萩子ちゃん、何か知ってるの?」
突然注目の的になり、どぎまぎします。
「あ、いえ。その頃たまたま本屋さんで見かけたことあって」
「もしかして、始まりの決定的な瞬間を見てませんか?」
彩花が身を乗り出して訊いてきました。
「すぐに本買って帰ったから、特になにも」
本当のことを言うわけにもいかず、適当に誤魔化します。
「そうですかー」
残念そうに、姿勢を戻しました。
「なんか結構際どい表紙の女性誌で、レジで応対したその店員が声掛けて、なんやかんやあって不倫関係になったらしいのよ」
恐らくあの雑談だろうと想像がつきます。
(西園寺さんを気にせず私が買っていたら、もしかして・・・)
そんな妄想が頭をよぎりました。
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