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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺

「旦那さんがえらい剣幕で怒鳴り込んできてイケメンの店員出せって揉めて、大変だったって店長がぼやいていたって室長が言ってたわ」
「そう言えば、韓流店員も最近見ないですねー」
「彼も辞めたんだって。で、うちにも西園寺さん辞めさせるって来て。あの旦那さんじゃ不倫もしたくなるよねって言ってたわ。その後どうなったか心配よね」
心配よりも好奇心の色合いの方が多く含まれているのは明らかです。
「私は本屋さんと料理教室のコンプライアンスの方が心配ですけど」
彩花が呆れたように言って、クッキーを手に取りました。
「何で不倫なんてするんですかねー」
萌もクッキーを口に入れながら呟きます。
「新婚さんの萌ちゃんにはわからないと思うけど、長く一緒にいると、色々と出てくるのよ。あ、萩子ちゃんごめん、これ最後のクッキーだった」
「まだありますから。あと、紅茶もおかわり作りますね」
瞳の謝罪に、萩子は場を離れる絶好のチャンスと、席を立ってキッチンに移動しました。萌から“不倫”の言葉が出てから、自分に話を振られたらどうしようとどきどきしています。
(怪しまれてないよね・・・)
カウンター越しに3人を盗み見しながら紅茶の支度を始めます。
「まあ不倫は流石に駄目だけど、ときめきを感じたいって思うときはあるわよね」
「瞳先輩もそう思うんですかー?」
「知ってると思うけど、家のリビングに結婚式の写真飾ってあるでしょ。その頃の旦那はかっこよかったのよね。その前を今の旦那がうろうろすると、何でこんなに変わっちゃったんだろうって。あの頃のときめきを返してほしいわ」
笑いながら、瞳が残っていた紅茶を飲み干しました。
気心の知れたこともあり、最近の女子会は家庭のことを話題にすることが増えています。
「それは私もあります。結婚してからだいぶ経ちますので。萩子さんはどうですか?」
「わ、私?私は・・・」
彩花にいきなり振られて、慌てました。
「そう言えば、韓流店員も最近見ないですねー」
「彼も辞めたんだって。で、うちにも西園寺さん辞めさせるって来て。あの旦那さんじゃ不倫もしたくなるよねって言ってたわ。その後どうなったか心配よね」
心配よりも好奇心の色合いの方が多く含まれているのは明らかです。
「私は本屋さんと料理教室のコンプライアンスの方が心配ですけど」
彩花が呆れたように言って、クッキーを手に取りました。
「何で不倫なんてするんですかねー」
萌もクッキーを口に入れながら呟きます。
「新婚さんの萌ちゃんにはわからないと思うけど、長く一緒にいると、色々と出てくるのよ。あ、萩子ちゃんごめん、これ最後のクッキーだった」
「まだありますから。あと、紅茶もおかわり作りますね」
瞳の謝罪に、萩子は場を離れる絶好のチャンスと、席を立ってキッチンに移動しました。萌から“不倫”の言葉が出てから、自分に話を振られたらどうしようとどきどきしています。
(怪しまれてないよね・・・)
カウンター越しに3人を盗み見しながら紅茶の支度を始めます。
「まあ不倫は流石に駄目だけど、ときめきを感じたいって思うときはあるわよね」
「瞳先輩もそう思うんですかー?」
「知ってると思うけど、家のリビングに結婚式の写真飾ってあるでしょ。その頃の旦那はかっこよかったのよね。その前を今の旦那がうろうろすると、何でこんなに変わっちゃったんだろうって。あの頃のときめきを返してほしいわ」
笑いながら、瞳が残っていた紅茶を飲み干しました。
気心の知れたこともあり、最近の女子会は家庭のことを話題にすることが増えています。
「それは私もあります。結婚してからだいぶ経ちますので。萩子さんはどうですか?」
「わ、私?私は・・・」
彩花にいきなり振られて、慌てました。

