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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺
【5】
その日の夜、リビングのソファに萩子はひとり座って、テレビをぼんやり眺めていました。画面には、深夜の時間帯ではどのチャンネルでも放送している通販番組のひとつが映し出されています。音無しにしているので、家電製品の紹介をしている男女の大げさなアクションが滑稽に見えました。
貴之が寝た頃合いを見計らって、このところほぼ日課になっている夜の挨拶メッセージを悠希に送っていましたが、返事がないまま紹介する商品の2つ目が始まっています。
(ハルくん、もう寝ちゃったのかなー)
過去にも帰宅が夜遅くなったときなどに、返事が無かったことが何度かありました。
(今夜は聞きたいことがあったんだけど、明日にしよう)
前のテーブルから、深夜の密かな楽しみを誤魔化す雑誌の上に置いていたスマートフォンを手に取り、メッセージを入力します。
《シュウ:おやすみー|》
点滅するカーソルをしばらく見て送信しようとした時、悠希からメッセージがきました。
《ハル:こんばんは》
《ハル:まだ起きてますか?》
「やっときたっ」
嬉しさに小声で呟くと、メッセージを入力し直します。
《シュウ:起きてるよ》
《シュウ:お疲れさま》
《ハル:すみません》
《ハル:帰宅して先にシャワーしてたので遅くなってしまいました》
《シュウ:どっか行ってたの?》
《ハル:バイトの後で松友に誕生会の飲みに連れ回されていました》
《ハル:しかもこっちの奢りで笑》
悠希が松友に無理矢理腕を引かれている姿が浮かんで、笑ってしまいました。
《シュウ:松友さんって今日誕生日だったんだ》
《ハル:いえ誕生日は先週で》
《ハル:それは彼女に祝ってもらったそうです》
《シュウ:あ、仲直りしたんだ》
だいぶ前に、喧嘩の仲裁をしているけど大変だと愚痴をこぼしていたのを記憶しています。
《ハル:新しい彼女とです笑》
思わず吹き出してしまいました。
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