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コンビニバイトの男の子
第3章 お土産

「ふーっ」
脱衣室に入りひとりになると、萩子は大きなため息をつきました。先程の貴之の様子を振り返ります。
(今日も何も聞かれなかった。あれからやっと一週間たったけど、まだ緊張しちゃう・・・)
悠希と肉体関係になったあの日、帰る間際にしたキスの余韻に浸りながらキッチンに入った萩子は、焼き菓子の残りを目にして、自分は貴之の妻だという現実に引き戻されたのでした。
その時、萩子に最初に芽生えた感情は、最愛の夫を裏切り、不倫という取り返しのつかないことをしてしまったという罪悪感でした。悠希から必死にお願いされたとはいえセックスすることを了承してしまったこと、そして悠希の拙い愛撫ながらも躰に芽生えた快楽に身を委ねてしまったこと、さらに悠希の肉棒を受け入れたときに貴之のことが頭から消えていたことに思い至り激しく後悔しました。しかし気落ちしている時間は、貴之からの帰宅メッセージですぐに打ち消され、その後は日常を取り繕うことに必死でした。あまりにも平静を失っていたので、貴之に返信することも忘れていました。
貴之が帰宅してからは、気付かれたらどうしようという不安に襲われました。ふたりの体液の匂いを消すために換気した後暖房をつけて不自然な暖かさの寝室、愛液で濡れたシーツだけ急いで交換したためシーツのペアが合わないベッド、作る時間が無くありあわせの冷凍食品で間に合わせた夕食、そして何よりシャワーを浴びる時間がなかったため自身にまとわりついているかもしれないセックス後の体臭など、いつ貴之から指摘されるかと気が気ではありませんでした。
脱衣室に入りひとりになると、萩子は大きなため息をつきました。先程の貴之の様子を振り返ります。
(今日も何も聞かれなかった。あれからやっと一週間たったけど、まだ緊張しちゃう・・・)
悠希と肉体関係になったあの日、帰る間際にしたキスの余韻に浸りながらキッチンに入った萩子は、焼き菓子の残りを目にして、自分は貴之の妻だという現実に引き戻されたのでした。
その時、萩子に最初に芽生えた感情は、最愛の夫を裏切り、不倫という取り返しのつかないことをしてしまったという罪悪感でした。悠希から必死にお願いされたとはいえセックスすることを了承してしまったこと、そして悠希の拙い愛撫ながらも躰に芽生えた快楽に身を委ねてしまったこと、さらに悠希の肉棒を受け入れたときに貴之のことが頭から消えていたことに思い至り激しく後悔しました。しかし気落ちしている時間は、貴之からの帰宅メッセージですぐに打ち消され、その後は日常を取り繕うことに必死でした。あまりにも平静を失っていたので、貴之に返信することも忘れていました。
貴之が帰宅してからは、気付かれたらどうしようという不安に襲われました。ふたりの体液の匂いを消すために換気した後暖房をつけて不自然な暖かさの寝室、愛液で濡れたシーツだけ急いで交換したためシーツのペアが合わないベッド、作る時間が無くありあわせの冷凍食品で間に合わせた夕食、そして何よりシャワーを浴びる時間がなかったため自身にまとわりついているかもしれないセックス後の体臭など、いつ貴之から指摘されるかと気が気ではありませんでした。

